内容説明
ある一つの正解だけを求めたこれまでの問題解決的学習では、もはや正しい問題解決ができない社会に変化してきている。現代社会では、これまでの問題解決的学習の先に、もう一つの「新しい問題解決学習」を必要としているように思われる。四年前に提唱した「納得を得させるための問題解決学習」だけでは、もはや、現実に対処する力を子どもに培うことはできなくなっていることを痛感するようになった。本書でもっとも主張したかったことの一つは、このもう一つの「新しい問題解決学習」の在り方である。そうはいっても、子ども本来の自然な「学び」の中に「新しい問題解決学習」の姿が無ければ、結局は大人の押し付けで終わる。そのため、本書では、改めて子どもの自然な「学び」の姿のとらえ直しを試みた。
目次
第1章 子どもはどのように学習するか―子どもの学びの姿を追って(子どもはどこまで追究するか;「納得」の学習;「納得」の学習から「価値を明確にする力を育てる」学習へ ほか)
第2章 発信型の問題解決学習の創造(子どもが変わった;社会が変わった―「合理的な意思決定」の問題解決過程を探る;発信型の新しい問題解決学習 ほか)
第3章 「自己学習力」を育てる―発信型問題解決学習の中核(発信型の問題解決活動の中核としての「自己学習」;「夏休み自由研究」の分析;「自由研究」の応用・発展―見学や地域観察への応用 ほか)
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