内容説明
本書は、現場における読解指導の実践的動向が、指導方途の面で、他力本願の模倣化あるいはワンパターンの形式化、マンネリ化に陥っているとか、一人ひとりを見つめる個別化よりも平均人の教育に走り、学習能力としての国語学力、とりわけ読解力が手堅く定着していないなどという気になる現実認識から、その因由を究明しつつ、何をおいても、「学習者個々人の主体的な読み方・味わい方の充実」を念頭におき、その指導方途の改善と考案を意図したのである。
目次
序章 これからの読解指導の基本方向
1章 読解指導の目標と評価
2章 重点目標をおさえた指導計画
3章 新しい教材研究の方法
4章 特色ある指導過程の工夫
5章 強調点をふまえた読解指導の実際(読む意欲と態度を育てる指導;読む力を身につける指導;言語事項を生かした読解指導;関連・発展を考えた読解指導)