出版社内容情報
社会科で「個別最適な学び」はこう実現しよう!小学校、中学校、高等学校で「個別最適な学び」を成功に導く教材研究と単元デザイン、授業づくりのポイントについて単元別の具体的な授業モデルをまとめました。各学校段階、多様な学習形態での取り組みをまとめた実践集。
内容説明
「個別最適な学び」は、一人ひとりの子どもを見つめて、それぞれの子どもの中で、その教科「らしい」学びとこの子「らしい」学びが成立することが重要です。また、子どもの学習の複線化が重要なのと同時に、教師の指導・支援を複線化することも大切です。ポイントは、次の6つです。1 「自立的な学習者を育てる」という上位目標をもつこと。2 上位目標を達成させる方法は子どもの実態と教師の個性に合わせて柔軟に行うこと。3 方法面だけを表に出すのではなく、社会科という教科としての内容面も大切にすること。4 「すべての子ども」を意識した「この子」の学びを過程として見ること。5 長いスパンを意識して子どもを育てようとすること。6 教師の指導性を充分に発揮させること。本書は、『社会科「個別最適な学び」授業デザイン』の理論編、実践編の続編として、上記の考え方をもとに編まれた、小学校から中学校、高等学校までの実践をまとめました。
目次
1 社会科「個別最適な学び」の展開(上位目標の共有;教師の役割としての支援;教師の役割としての環境の開放 ほか)
2 社会科「個別最適な学び」授業デザイン 小学校編(教材・単元づくりを見直す 子どもたち「らしさ」に合わせる―3年 わたしたちの市の歩み;子どもの知的興味をつくり出す 知的好奇心をさらに高める学習過程―3年 横浜市のうつりかわり;上水道の「現在」の姿を理解する 小さい選択と子どもの表現から―4年 命とくらしをささえる水 ほか)
3 社会科「個別最適な学び」授業デザイン 中学校・高等学校編(個別×協働の社会科を目指して 単元表と問いの一覧表の活用を通して―中学1年 地理 南アメリカ州「開発の進展と環境保全」;時代の特色を表現できる生徒を育む 単元のデザインと複線型の学習を通して―中学1年 歴史 ユーラシアの動きと武家政治の変化;異分野融合のカリキュラムマネジメント 連続性と系統性を意識した社会科授業の実現―中学2年 地理 世界の諸地域(ヨーロッパ州)・日本の姿 ほか)
著者等紹介
宗實直樹[ムネザネナオキ]
1977年兵庫県姫路市生まれ。兵庫県公立小学校教諭を経て、現在、関西学院初等部教諭。授業研究会「山の麓の会」代表。社会科教育、美術科教育、特別活動を軸に、「豊かさ」のある授業づくり、たくましくしなやかな子どもの育成を目指して、反省的実践を繰り返す
椎井慎太郎[シイイシンタロウ]
1983年新潟県佐渡市生まれ。新潟県公立小学校教諭、新潟大学附属新潟小学校教諭を経て、現在、佐渡市立新穂小学校教頭。自立した学習者を目指して、子ども追究型の社会科授業の研究実践を積み重ねている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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