出版社内容情報
個別最適な学びを実現する学級経営
目次
1 理論編 「人間の学習」から見た個別最適な学びとは?(個別最適な学びとICTの活用;人間の学習;個別最適な学びを理解するための2つの発達観 ほか)
2 実践編 個別最適な学びと協働的な学びを実現する学級経営(「I can」の発見と「We can」の体験を往還する「脚力」を鍛えることが豊かな人生を切り拓く;協働的な学びの中に位置づく個別最適な学び;協働的問題解決を回すため、教師は最初の火をつけ、笑顔で延焼させる ほか)
3 総括 個別最適な学びと協働的な学びを実現する10ヵ条―フロンティアたちの流儀(個別最適な学びと協働的な学びは不可分;ねらいは生きる力の育成、学級経営はそのための1つの方法;問題解決の手順を教えている ほか)
著者等紹介
赤坂真二[アカサカシンジ]
1965年新潟県うまれ。上越教育大学教職大学院教授。学校心理士。19年間の小学校勤務では、アドラー心理学的アプローチの学級経営に取り組み、子どものやる気と自信を高める学級づくりについて実証的な研究を進めてきた。2008年4月から、これから現場に立つ若手教師の育成、主に小中学校現職教師の再教育にかかわりながら、講演や執筆を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
U-Tchallenge
1
赤坂先生と八人の対話者による、個別最適な学びや協働的な学びについて学べる内容となっている。対話者の立ち位置によって少し語ることは異なってはいる。しかし、それでもかなり共通する部分を読み取ることができた。それを最後の章で赤坂先生がまとめてくれている。1人1台端末を活用し個別最適な学びを、協働する場面を授業の中で設定する等のことはよく聞く。もちろん、それは必要な視点だとは思う。そして、それを下支えするのは学級経営であり、教師の考え方や在り方のように強く思った。また再読し読み深めたい一冊である。2022/04/24
U-Tchallenge
0
個別最適な学びを生み出すためには、学習者が主体になることが必要だろう、ということを強く感じた。そのためには自己選択・自己決定を保証する必要がある。そして、そこに価値づけ・フィードバックが重なる。そこには教師としての思いや願いが込められているはずだ。そんな思いや願いに沿うような方法を、教師自身が意図的に用いていかないといけないだろう。個別最適な学びを切り口としながら、学級経営や学習指導等を行っていく上で大切にしたいことは何なのか、ということを考えることができた。2023/04/22