出版社内容情報
反乱防止のための天命思想、科挙、礼教が現代中国の民主化を阻む!
感染を免れた日本は、江戸時代からすでに先進国!
中国と日本は隣国でありながら、その歴史は真逆といっていいほど違う。その根本的な理由は何なのか?
実はその背景に中国の三大病といえる、天命思想・科挙・礼教がある。政治の安定を狙って導入したこれらが、易姓革命を繰り返させ、学問の幅を狭め、中国女性に地獄の苦しみを与えた。日本は、漢字、仏教、律令など、大陸から多くを導入したが、この3つだけは、受け入れなかった。
この判断がアジアで最も早く日本を近代化に導き、反対に中国の近代化の足かせになったと著者は語る。
現代中国も抜け出せない中国を覆う病の正体に迫る。
第1章 日本はどうやって中国流暴君政治と易姓革命の蟻地獄から自由になれたのか?
第2章 科挙制度を拒否した日本――江戸時代の文化繁栄と近代化の鼓動
第3章 「野蛮の明清時代」と「文明の江戸時代」の違いはどこから来たか
終 章――今でも「皇帝政治」と「易姓革命」から脱出できない中国の悲哀
内容説明
中国と日本は隣国でありながら、その歴史は真逆といっていいほど違う。その根本的な理由は何なのか?実はその背景に中国の三大病といえる、天命思想・科挙・礼教がある。政治の安定を狙って導入したこれらが、易姓革命を繰り返させ、学問の幅を狭め、中国女性に地獄の苦しみを与えた。日本は、漢字、仏教、律令など、大陸から多くを導入したが、この三つだけは、受け入れなかった。この判断がアジアで最も早く日本を近代化に導き、反対に中国の近代化の足かせになったと著者は語る。現代中国も抜け出せない中国を覆う病の正体に迫る。
目次
第1章 日本はどうやって中国流暴君政治と易姓革命の蟻地獄から自由になれたのか?(中国史上における「皇帝」の誕生;秦の始皇帝が作り上げた「皇帝独裁の中央集権制」 ほか)
第2章 科挙制度を拒否した日本―江戸時代の文化繁栄と近代化の鼓動(科挙制度の生い立ちと概略;「郷試」「州試」→「省試」「殿試」へ ほか)
第3章 「野蛮の明清時代」と「文明の江戸時代」の違いはどこから来たか(明清の中国と江戸の日本、どちらが文明国家か;「節婦」「烈婦」の悲惨な運命 ほか)
終章 今でも「皇帝政治」と「易姓革命」から脱出できない中国の悲哀(共産党大会で完成された「習近平皇帝政治」;後継者の不在 ほか)
著者等紹介
石平[セキヘイ]
評論家。1962年、中国四川省成都生まれ。北京大学哲学部卒業。四川大学哲学部講師を経て、88年に来日。95年、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。民間研究機関に勤務ののち、評論活動へ。2007年、日本に帰化する。『なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか』(PHP新書)で、第23回山本七平賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ちさと
Masataka Sakai