内容説明
分からないことを大切に、分からない原因を探り、考えを見つけ、相手といっしょに解決した時に初めて客観性を持った解決になる。解決を見たとき、お互いの信頼関係はより深まり、さらに困難な課題に立ち向かっていくエネルギーになった。自らの思いを充実させることとともに適切な場や相手がいなければ伝え合うことはできないのである。今回改訂された国語科の力として「伝え合う力」が明示されている。本書では、国語力は「伝え合う力」の育成によってつけることができるということ。「伝え合う力」は、人間関係を形成する力であり、他教科の基礎的基本的な力であること。そう願って取り組んだ実践例を挙げて紹介したい。
目次
第1章 国語科授業の現状と課題(国語科に求められているもの;教える側から)
第2章 求められる「伝え合う力」の育成(国語科の学力;学ぶ力として;人間関係を構築する力として)
第3章 「伝え合う力」を育てる授業の構想(「伝え合う力」とは;「伝え合う力」と評価;「伝え合う力」の授業;単元構成)
第4章 「伝え合う力」を育てる授業の実践事例(言葉とかかわるよろこび(1年)
伝え合いを生かして基礎・基本の定着を図る
読みを広げる
自分を見つめる・自分を広げる・伝え合う
総合的な学習に生きることばの力)
著者等紹介
木下美和子[キシタミワコ]
旧姓・五藤。広島県安芸郡蒲刈町に生まれる。2002年3月安田女子大学大学院博士前期課程修了。2005年4月安田女子大学大学院博士後期課程入学。現在、広島大学附属小学校教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。