内容説明
言語能力育成の「要」としての国語科へ―わかる・できる最前線の学び。
目次
第1部 世界とつながる探究と国語科(総論 探究と国語/国語と探究;座談会 実社会とつながる「探究」)
第2部 実践のフロンティア(探究学習を進めるカリキュラムづくりガイド―「要」としての国語科をどうつくるか;国語科における探究的な学び―国語科のウチから;他教科等における探究学習と言語活動・言語能力―国語科のソトから)
著者等紹介
幸田国広[コウダクニヒロ]
1967年、東京都生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授。博士(教育学)。約20年にわたって高校教諭として勤務の後、東洋大学准教授を経て現職。全国大学国語教育学会理事、日本国語教育学会理事、国語教育史学会運営委員長。近年は、NPO法人粋なまちづくり倶楽部事業運営委員として、神楽坂の街づくりボランティアにも関わり、大人の地域探究を実践している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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しんえい
4
授業実践例が豊富で参考になる。「国語科の授業で「探究」(「探究型」ではない!)を行わなければならない」という言説に対して、ずっと否定的な立場を取っているのだが、改めて考えてみると 課題設定→情報収集→整理分析→表現 という探究のサイクルは、自分の授業にも無自覚のうちに取り入れられていた。国語科の授業では、最初の発問は教師が行い、その発問について生徒たちが考えを深める中で新たに「問い」が生まれたとするならば、その「問い」を元に思考を巡らせて言語化させるのが良いのかもしれない。今のところそう考えている。2025/10/20
キャラ
1
教師でも国語を教える人間でもなんでもないが、趣味として読了。教育関係が用いる”探究”の意味は、一般が抱く1つのことへの追究、学問的なニュアンスではなく、能動的に学習活動を遂行する力そのものを強化すること。専ら「総合的な探究の時間」の謂い、各教科の資質・能力を構造的に駆使し、実際問題を解決する総合的な意味が強い。で、総合へ向かう探究的な国語の学びって何ぞや、演繹的に教科横断していくだけでなく、国語科への返還があって生きた力となるのでは?と感じていた。本書は国語科のウチとソトの両輪で、探究は成るという章構成。2025/09/07




