内容説明
本校のある温海町は、山形県の最南端にあり、新潟県と接して日本海に面した人口1万余りの小さい町です。そして、山戸小学校は、日本海から川沿いにさかのぼること約5km、ぽっかりと開けた盆地にある、へき地小規模校です(児童数96、学級数6)。学区の「山戸」は、県指定無形文化財の「山五十川歌舞伎」と「山戸能」が、両輪のように相携え伝承されている伝統芸能の里です。本校では、昭和62年10月1日に、町指定の社会科公開研究会を行いました。その時、研究の成果や課題を明らかにし、今後、研究推進の資料にしたいと考え、当日の記録を12月末にまとめました。本書は、小さな学校のささやかな研究実践の記録です。
目次
第1章 学校研究を組織する(研究テーマはこうきめる;成果のあがる授業研究の方法)
第2章 公開研・低学年部会の記録と意見(1年・「かぞくのせわ」の授業;2年・「協立木工ではたらく人たち」の授業;低学年部会・授業の分析)
第3章 公開研・中学年部会の記録と意見(3年・「かちくをかっている農家」の授業;4年・「三浦長四郎の開墾」の授業;中学年部会・授業の分析)
第4章 公開研・高学年部会の記録と意見(5年・「自動車生産のさかんな地域」の授業;6年・「条約改正と日清・日露戦争」の授業;高学年部会・授業の分析)
第5章 研究を評価する(山戸小の研究に対する意見;公開研究会の成果と課題;講演;参加者の感想)