内容説明
本書では、「授業」を通して、自らの取組をみつめ、み直していく一人ひとりの子どもの存在を「個」という考え方で捉え、その子なりに自分らしく生きていこうとする子どもを大切に育てながら、更なる「主体的」な追究を生み出し、「協働的」な学びへとつなげていく富山市立堀川小学校の教育実践を紹介しています。「個の確立を目指す学校」「個の学びと単元構想」「「個の学び」を進める子どもの実際」「未来の担い手を育むESDへの取組」「「関わり」や「つながり」を尊重する教育活動」の5つの章に分け、個の意味と個の学びについて基本的な考えを示し、授業について教材選定から単元の提示、ひとり学習から集団過程に至るまでの手順と具体を詳しく説明しました。また、ユネスコスクールである本校のESDの立場と実践も紹介しています。
目次
第1章 個の確立を目指す学校(個の理解に徹する;個の学びと教育 ほか)
第2章 個の学びと単元構想(子どもの育ちと願いを捉える;子どもが自ら願いを実現しようとする教材の発掘 ほか)
第3章 「個の学び」を進める子どもの実際(低学年における「個の学び」―第2学年 生活科「なつやさいカレー」の実践から;中学年における「個の学び」―第4学年 道徳「中庭」の実践から ほか)
第4章 未来の担い手を育むESDへの取組(本校におけるESDへの取組;ESDで育てたい力と目指す子どもの姿 ほか)
第5章 「関わり」や「つながり」を尊重する教育活動(本校教育活動の四本柱;地域との連携を図った教育活動―なかよし1組「『ありがとうの家』と交流しよう」の実践から ほか)