内容説明
「高学年女子の指導は、面倒で難しい」高学年女子といっても、その性格は千差万別。それを敢えて4タイプに分類して考えてみてはどうでしょう。一人でも集団でも上手に生活できる「いるか女子」。集団に入れば安心する「ひつじ女子」。集団にいなくても平気な「おおかみ女子」。自分が一番好きな「くじゃく女子」。4タイプの分類から考える、悩みの起きやすさバロメーターとの向き合い方から、指導の前提としての子どもや保護者との「信頼関係」の結び方、「高学年女子」に見られる傾向と対策、学級崩壊のリスクを減らす問題行動への対応術までを、幅広く具体的にまとめました。
目次
第1章 何が大変?高学年女子の性質と背景
第2章 高学年女子と信頼関係を結ぶ
第3章 高学年女子をタイプ別に理解する
第4章 高学年女子の問題行動に対応する
第5章 高学年女子の悩みに向き合う
第6章 高学年女子の保護者とつながる
著者等紹介
宇野弘恵[ウノヒロエ]
1969年、北海道生まれ。旭川市内小学校教諭。2002年より教育研修サークル・北の教育文化フェスティバル会員となり、思想信条にとらわれず、今日的課題や現場に必要なこと、教師人生を豊かにすることを学んできた。現在、理事を務める。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もりけい
4
依怙贔屓が大嫌いで、依怙贔屓されるのは好きという高学年女子。いったいどうしたらいいのかと思ったら「全員が依怙贔屓されていると感じさせるべし」一人ひとりに向き合うというまっとうな答えに感服。2019/05/11
mori
3
キャリアを重ね、執筆や講座も多数の実力ある著者が実践を中心に高学年女子を分析的に書いた良書。女子を自立性と協調性から4つのtypeに分け、対応例も書かれている。また混合型もあり、事実や経験を踏まえての提案は納得。高学年女子の友人関係は恋愛に似ていると事例と聴く姿勢を会話で置き換えているのは提案性がある。初めから決めつけない、女子を含めた子どもにベクトルを向けた愛のある指導観。信頼される教師とは筆者のような人をいうのだろうな。2018/05/26
松村 英治
1
最近、困ったな~難しいな~と思う場面が増えてきた。今のままでは、ただの勘と経験だけが頼りという状況。そのうち再読して、要点をもう一度確認したい。2019/07/05
てっちゃん
1
教育関係者だけでなく、思春期の女の子の心理を知りたい人にとって非常に読みやすい内容。特に、118ページの「女子の人間関係は将来のための恋愛練習である」という部分に説得力があった。私は小学校高学年向けの児童文学をよく読んでいるが、確かに女の子の友達付き合いって恋人の関係に似てる部分があるよなと思う。2018/09/25
田中彰英
0
コアメッセージは、相手の関心に関心を持つ、って感じかな。心の矢印が自分に向いたまま指導しても、見透かされるよみたいなこと。つまり、教師自身の体裁のための指導はバレる。2025/02/11