国語力をつける物語・小説の「読み」の授業―PISA読解力を超えるあたらしい授業の提案

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  • サイズ A5判/ページ数 287p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784181586140
  • NDC分類 375.85
  • Cコード C3037

内容説明

本書では、物語・小説を豊かに確かに「読む力」をつけていく新しい「指導過程」を提案し、どういう力を子どもたちに身につけさせていけばいいかという「読む力」つまり「教科内容」の具体を新たに提案した。第1部では様々な教科書教材を取り上げながら物語・小説の「構造よみ」「形象よみ」「吟味よみ」の「指導過程」と、それぞれの「指導過程」で身につけさせる「教科内容」についての解明を行った。第2部では小学校・中学校それぞれの代表的な教材「ごんぎつね」「走れメロス」を取り上げ、第1部の「指導過程」「教科内容」の活用の具体例を示した。「教材研究」の方法、具体的な「授業づくり」のコツなどについても書いてある。

目次

第1部 国語力をつける物語・小説の「読み」の授業―指導過程と身につける「国語の力」(物語・小説についての三つの指導過程と三つの国語力;「構成・構造」に着目したあたらしい「読み」―構造よみ;「形象・技法」に着目したあたらしい「読み」―形象よみ;「形象」を読み深めるための様々な方法;「吟味・評価」に着目したあたらしい「読み」―吟味よみ)
第2部 有名教材であたらしい「読み」の授業を検証(「ごんぎつね」(新美南吉)のあたらしい「読み」の授業
「走れメロス」(太宰治)のあたらしい「読み」の授業)

著者等紹介

阿部昇[アベノボル]
秋田大学教育文化学部教授。専門は国語科教育学、授業研究。1954年生まれ。茗溪学園中学校・高等学校教諭、秋田大学教育文化学部助教授を経て現職。2008~2011年秋田大学教育文化学部附属小学校校長。日本教育方法学会常任理事、全国大学国語教育学会理事、日本NIE学会理事、日本教師教育学会編集委員。「読み」の授業研究会代表。秋田県検証改善委員会委員長、秋田県NIE推進協議会会長、秋田県総合政策審議会「教育・人づくり部会」部会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ムーミン

9
事例が多いのはありがたいが、ゆっくり読んでいかないと理解しづらいです。2018/01/17

Lance

1
大西忠治の流れを汲むいわゆる「読み研方式」での文学作品の授業の解説書。大西氏の著作は実践者としての色合いが強く、授業実践に置き換えやすかったが、阿部氏のこの本は研究書としてのニュアンスが濃いように思える。詳しい説明が理解を深めるよりも読みにくさになっていると感じた。大筋は大西氏の理論そのものだが、一部否定し変更を加えている。ただ、変更の理由が詳述されていないように私には感じられ、なじみにくかった。実際の教育の現場ではもう少し大掴みの方が利用しやすいのではないだろうか。2016/11/08

にくきゅー

0
教材研究の方の方が読みやすかった。というか、教材研究との差異がわからず。まぁ、教材研究のたくさんの視点を手に入れられたのはよかった。特に比喩について、新たな価値に気付かされた。たしかに、直喩というのは比喩ということが分かりやすいぶん、意外なものとも結びつけることができるし、かつ、語り手とその物事との心理的な距離の近さを表せるなぁと思った。また、メロスの自意識裸男が人に見られているといことに気づき、衣を得るというまとめ方はなるほどやった。そういう読みもできるのねー。2020/08/15

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