教育論議を「かみ合わせる」ための35のカギ

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  • サイズ A5判/ページ数 134p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784181468149
  • NDC分類 373.1
  • Cコード C3037

内容説明

本書は、過去二十年以上にわたり「教育改革」が叫ばれながら、日本の各界における「教育論議」の多くが「空回り」を続け、国・地方の政策や現場の実践を抜本的・具体的に変革するための道筋を作れずにいる状況について、その背景・原因を分析し、そのような状況を乗り越えるための「カギ」を示したものである。

目次

第1章 なぜ議論の「すれ違い」が起こるのか?(「目的」と「手段」を明確に区別できない不思議;「原因」と「結果」の関係を客観的に考えられない不思議 ほか)
第2章 なぜ「一律」の議論しかできないのか?(「すべての子どもたちに必要なこと」を特定しようとしない不思議;「個性化・多様化」まで「一律」に推進しようとする不思議 ほか)
第3章 なぜ「独善」に走る人が多いのか?(「ルール感覚」を持てない不思議;「ルール」と「モラル」を区別できない不思議 ほか)
第4章 なぜ政策論議が「空回り」するのか?(「心」や「意識」のせいにして「システム」を変えようとしない不思議;「心の教育」というスローガンが心の問題への対応を遅らせている不思議 ほか)
第5章 なぜ「明確な方向性」を実現できないのか?(「戦略」という発想ができない不思議;「国全体」の「将来像」を現実的に「選択」しようとしない不思議 ほか)

著者等紹介

岡本薫[オカモトカオル]
1979年東京大学理学部卒。1980年文化庁(長官官房)。1981年OECD「経済協力開発機構」科学技術政策課研究員。1982年文部省(体育局、大臣官房)。1987年OECD教育研究革新センター研究員。1990年文部省(国際企画課課長補佐、生涯学習企画官等)。1995年文化庁(国際著作権室長、国際著作権課長)。1999年文部省(学習情報課長)。2001年文化庁(著作権課長)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みわ

4
教育関係者は必読の本です。日本の「心の教育」への疑問、増えてゆく「○○教育」の不可解さ、日本以外の国との教育観の違い。今まで疑問に思っていたことをスッキリ解説していただきました。2003年の本ですが、状況は変わっていない。それどころか悪くなっているのでは?麹町中学校を改革した校長先生の言葉で挙がっていたので読みましたが、非常に勉強になりました。 2020/04/16

BIDDULPH

0
不思議の国の学校教育(第一法規)のコピー、もしくはパクリですか?2011/11/25

kenji yabuta

0
「目的と手段の混同」「すべての子どもたちに必要なこととそうでないことを特定しない」「同質性の信仰」「システムを変えずに心や精神のせいにする」「戦略という発想ができない」など、日本の教育界が陥りがちなことを的確に指摘している。 序章に「読者の皆様の頭の中に『混乱状況』を作ることが目的であり、そうした混乱の中から読者の皆様方ご自身の発想が生まれてくることを期待いたします」とあるが、おそらく読んだ人はその通りになるだろう。2021/09/19

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