内容説明
本書は、過去二十年以上にわたり「教育改革」が叫ばれながら、日本の各界における「教育論議」の多くが「空回り」を続け、国・地方の政策や現場の実践を抜本的・具体的に変革するための道筋を作れずにいる状況について、その背景・原因を分析し、そのような状況を乗り越えるための「カギ」を示したものである。
目次
第1章 なぜ議論の「すれ違い」が起こるのか?(「目的」と「手段」を明確に区別できない不思議;「原因」と「結果」の関係を客観的に考えられない不思議 ほか)
第2章 なぜ「一律」の議論しかできないのか?(「すべての子どもたちに必要なこと」を特定しようとしない不思議;「個性化・多様化」まで「一律」に推進しようとする不思議 ほか)
第3章 なぜ「独善」に走る人が多いのか?(「ルール感覚」を持てない不思議;「ルール」と「モラル」を区別できない不思議 ほか)
第4章 なぜ政策論議が「空回り」するのか?(「心」や「意識」のせいにして「システム」を変えようとしない不思議;「心の教育」というスローガンが心の問題への対応を遅らせている不思議 ほか)
第5章 なぜ「明確な方向性」を実現できないのか?(「戦略」という発想ができない不思議;「国全体」の「将来像」を現実的に「選択」しようとしない不思議 ほか)
著者等紹介
岡本薫[オカモトカオル]
1979年東京大学理学部卒。1980年文化庁(長官官房)。1981年OECD「経済協力開発機構」科学技術政策課研究員。1982年文部省(体育局、大臣官房)。1987年OECD教育研究革新センター研究員。1990年文部省(国際企画課課長補佐、生涯学習企画官等)。1995年文化庁(国際著作権室長、国際著作権課長)。1999年文部省(学習情報課長)。2001年文化庁(著作権課長)
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