内容説明
「自治」はよいと思うけど、よくわからない。そんなあなたにおすすめの入門書。子どもたちが自分たちで問題を解決するとき、教師は何を見取り、評価するのか?すぐに使える具体的な実践例と指導のポイントが満載!!
目次
第1章 自治的集団づくりについて考えよう
第2章 子どもが積極的に問題を発見する力を育てる
第3章 子どもたちが的確に課題を設定する力を育てる
第4章 子どもたちが自ら話し合う力を育てる
第5章 子どもたちが主体的に試行錯誤する力を育てる
第6章 子どもたちがじっくり振り返る力を育てる
著者等紹介
松下崇[マツシタタカシ]
1979年横浜市生まれ。横浜市小学校教諭。「教室に自治を!!」を合い言葉に、2013年より自治的能力向上研究会を仲間と共に結成し、活動。自身も悩み苦しむ若者の一人であったが、学級づくりを中心に学び続け、学校現場で日夜全力投球中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BECCHI
1
まず、自治的集団がどういう集団なのか。何と無くでしか言語化できなかったことが、きっちりと具体例を用いて書かれていた。そして、そのような集団にして行くためには、子どもたちが思考しているかを常に見て行く必要があること。自分がこれまで足りなかったことは、子どもたちが自分たちでやることが大事だとばかり思っていたことだ。もちろんそれは大事なことだが、ルーティーンとしてやってしまっているかどうかは、見なくてはならない。子どもを見る視点という意味でも足りなかったなぁと感じられた。取り組みたい手法もたくさんあった。2018/03/26
mori
1
「自治的集団づくり」に憧れてきたが難しさを感じてもいる。この本は自治とは何かに始まり、前提条件を始め、自治的集団づくりの基本要素が書かれている。また、問題発見、課題設定、意識決定(話合い)、試行錯誤、振り返りという過程ごとの章だてになっていて、概論とワーク、授業や特別活動での具体的実践例が載っているので、自分の課題や関心に合わせても読めるのがよい。 大事なのはこういう姿(子)を育てたいという明確な姿を自分の中にもつこと。それができれば、授業でも生活場面でも働きかけや環境設定が決まってくるのだと改めて思う。2017/03/26