内容説明
新学習指導要領に準拠した、子どもたちがこれからをたくましく生きるために必要な資質・能力を育てるための学級経営のあり方。「一生懸命取り組んでいるのに、学級経営がうまくいかない」「担任がいる時はまとまって見えるが、いない時には学級崩壊状態」など、学級経営における実践的な課題から、学習指導要領における学級経営、変化の時代を生きる力を育てる学級経営と教師のリーダーシップまでを、リアルな学校現場・学級づくりの視点からまとめている。
目次
第1章 なぜ、あなたの仕事が成果に結びつかないのか(いろいろ勉強してきたけれど;仕事の成功は ほか)
第2章 新学習指導要領と学級経営(新学習指導要領における学級経営の位置づけ;アクティブ・ラーニング、ホンモノとニセモノ ほか)
第3章 資質・能力の中核(確かな学力の優先順位;「ややこしい」身に付けたい力 ほか)
第4章 協働的問題解決能力を育てる学級経営(子どもたちの人生のダメージ;問題解決型学級経営のゴールイメージ ほか)
著者等紹介
赤坂真二[アカサカシンジ]
1965年新潟県生まれ。上越教育大学教職大学院教授。学校心理士。19年間小学校勤務。2008年4月から、講演や執筆を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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江口 浩平@教育委員会
22
【学級経営】夏休み中に自分自身の学級経営を見直そうと思い、手に取った一冊。赤坂先生がこれまで提唱してきた「クラス会議」が、時代の要請にいかに応えているかが腑に落ちた。全ての教育活動を子どもたちの「資質・能力の育成のため」に行い、ひいてはそこに子どもたちの未来を見据えた「キャリア教育」の視点を忘れずにいられれば、どれだけ目の前の子どもたちに力を付けてあげられることかと切に思った。子どもたちに協働的な問題解決学習を求める前に、まずは学校の若い先生を巻き込んで、共通理解を図ろうと思った。2018/08/12
mori
1
実践者は大切さを実感しつつ、学力向上のベースだとか前提だとか言われ専門性が高める道筋がなかなか見えなかった学級経営。新学習指導要領にもはっきり明記された。本書では学級経営で身に付けるべき資質・能力も明確に。また、協働の大切さと同時にリスクについても言及。こういう書き方、好きだなあ。ポジティブディシプリンは、子どもに伝えたいと同時に自分にも職員室にも必要な力だと思う。2018/03/28
jotadanobu
1
理論的な部分を具体例豊富に捉えながら、これからの学級経営について何度も立ち止まりながら読み進めた。これまで(いや、今でも)なんとなくわかったつもりでいたことも、赤坂先生の文章には常に自分になかった、より一層深く新鮮な衝撃があるので、読んでいてすごくワクワクする。今回、しつけは愛されるための習慣形成、協働的問題解決のためのしつけであるというところが物凄くしっくりと自分に落ちてきた。2018/03/15
mi78621
0
確かに学級経営についてきちんと学ぶ場ってないよなあと同感。各研究会でそれぞれの専門分野についてあれこれ議論する前に、その大前提がしっかりと構築できていない実践者も多い。教務主任を務める自分にとって、もちろん本校の子どもたちを育てるとともに、職員室内を変えていくことが大事だと痛感する。本書の内容を噛み砕いてちょっとずつ布教?していこうと思う。2018/12/14
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