内容説明
文章を細かく丁寧に読解するだけでは身につけることのできない読みの力があります。物語では、伏線をつなぎ合わせることのできる力、説明文では、事例とまとめをつなぎ合わせる力です。つまり、「つながりを見いだす力」のことです。文章を場面ごと、段落ごとに分けて、どんなに詳しく言葉をとらえても、全体のつながりが見えなければ、本当に分かったことにはなりません。つながりを見いだすためには、文章を丸ごと読むことが求められるのです。フレームリーディングは、それを可能にする手法です。フレームリーディングでは、「数える」「選ぶ」という、シンプルで、しかもクラスの全員が参加できる切り口によって深い学びを実現させます。そして、読むことにおける深い学びを実現した子どもたちは、獲得したフレームを使って、書くこと(ライティング)や考えること(シンキング)へとステップアップしていきます。思考と表現の枠組みをつくることで、国語科のみならず、生涯にわたって使える力を育むことができるのです。
目次
序章 フレームリーディングってなあに?(これからの読むことの学びとフレームリーディング;主体的・対話的で深い学びとフレームリーディング;活用できる力としてのフレームリーディング;フレームリーディングとつけたい力)
第1章 フレームリーディングのステップ1―文章全体を丸ごと読み、フレームをとらえる(フレームリーディングの切り口で授業が変わる;ステップ1ですべきことは、「数える」こと)
第2章 フレームリーディングのステップ2―必要に応じて詳細に読む(ステップ2ですべきことは、「選ぶ」こと)
第3章 フレームリーディングのステップ3―詳細な読みを基に、再び全体を見直して読む(フレームをとらえ直すステップ3の読み;物語のフレームリーディングのまとめ;説明文のフレームリーディングのまとめ)
第4章 フレームリーディングからフレームライティング・フレームシンキングへ(物語のフレームを活かして物語を書く;説明文のフレームを活かして説明文を書く;フレームを活かして思考する―フレームシンキング)
著者等紹介
青木伸生[アオキノブオ]
1965年千葉県生まれ。東京学芸大学卒業後、東京都の教員を経て現在筑波大学附属小学校教諭。全国国語授業研究会会長、教育出版国語教科書編著者、日本国語教育学会常任理事、國學院栃木短期大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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