内容説明
本書では、養護教諭と保健室における教育相談活動について概観したあと、教師カウンセラー、養護教諭、臨床心理士のそれぞれの立場から、主題に関して、事例を通しての考察と提言を行っている。競合するとか衝突するというのではなく、連携・協力することによって、これまでにも行われてきていた養護教諭の(特に教育相談、ヘルス・カウンセリングの分野においての)仕事がより円滑に、また専門的に行われるようになることが可能なのではないかという視点に立っている。
目次
第1部 基礎編(学校教育相談と保健室;養護教諭の仕事;保健室で聞いた不登校児の声;ヘルス・カウンセリングと教育行政)
第2部 事例編(養護教諭、臨床心理士との連携の必要性―高等学校における事例をめぐって、教師カウンセラーの立場から;学校教育相談活動の専門性と臨床心理士―養護教諭の立場から;養護教諭との連携を生かした学校臨床心理士の役割―臨床心理士の立場から;養護教諭との連携による不登校児の援助―臨床心理士の立場から;保健所での「集える場」づくりの実践)