内容説明
本書で使う「教材教具」という用語は、「教材」と「教具」の区別がつきにくい、実際に触って動かして、その結果が直接フィードバックされるものを意味しています。プリントや電子機器の画面からは得られにくい、触覚と運動を通した直接的な学びの要素が埋め込まれ、子どもと教師とのコミュニケーション(相互作用)を高めることを目的として開発・工夫されたものです。本書ではそのような「教材教具」を中心に、誰にでも作成できるものを取り上げ、子どもとのやりとりの中に見いだされる大切な視点をお伝えしたいと考えています。
目次
第1章 言葉や数の学習の前に(言葉や数の学習の背景;物に向かう子どもの感覚の使い方の特性;実践例と特別支援学校学習指導要領との関係;発達評価との関係)
第2章 教材教具を用いた実践例(算数 小学部 「ガイド線の意味に気づく」ことに役立つ―ジグザグの輪郭線をたどる棒さし;算数 小学部 「認識できる空間を広げる」ことに役立つ―端まで滑らせよう;算数 小学部 「見えないものを予測する」ことに役立つ―線たどりマグネット ほか)
第3章 実践例の解説(ジグザグの輪郭線をたどる棒さし(相当する発達段階:Stage1‐3~4)
端まで滑らせよう(相当する発達段階:Stage3‐1~4)
線たどりマグネット(相当する発達段階:Stage3‐1~4) ほか)
著者等紹介
立松英子[タテマツエイコ]
東京福祉大学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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