内容説明
本書では、総合学習をめぐってなされている批判や諸議論を意識して、総合学習のあり方において、子どもたちにどのような「学力」を育成することが可能なのか、また、そのような「学力」を、どのようにして育成していくのかについての「方略（ストラテジー）」を提起する。つまり、子どもたちに、自分を主人公として「自分の学びの物語」を、自分自身で生み出させるための指導・支援のあり方について述べる。
目次
１ 総合学習をめぐる諸議論の検討（総合学習における「総合」の意味；総合学習と「基礎基本の充実を図る」こと；「心の教育」を具現させ得る活動 ほか）
２ 子どもの学力を育てる指導・支援のストラテジー（総合学習における単元構想の要点；「あたかも」という意識の必要性；個別の追究に対する支援の方法 ほか）
３ 総合学習における評価の方法（子どもによる自作の通知表；エピソード収集に基づく評価方法）
著者等紹介
藤井千春［フジイチハル］
茨城大学教育学部社会科教育講座助教授。１９５８年生まれ。千葉県市川市出身。１９８１年同志社大学文学部文化学科哲学および倫理学専攻卒業。１９８８年筑波大学大学院博士課程教育学研究科単位取得退学。大阪府立大学総合科学部人間関係講座助手、京都女子大学文学部教育学科専任講師を経て、１９９４年より現職。専門領域はジョン・デューイの教育哲学。１９９５年日本デューイ学会研究奨励賞受賞。２０００年度カナダ、トロント大学オンタリオ州立教育研究所客員研究員
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