内容説明
アメリカが真に長期的に成長を持続するには、多くのより一般的な経済問題(たとえば所得不平等の是正、教育・医療等の公共施設の整備)だけではなく、アメリカ人の負の国民気質自体の転換が必要である。これは、著者が日本版への序文でも述べているとおり、強大となった日本経済についても、そのスランプ脱出のための反面教師的警鐘でもあり、その点でも本書は示唆に富んだ書である。
目次
第1章 経済はなぜ成長するのか
第2章 ニューエコノミーのでっちあげ
第3章 経済成長の重要性
第4章 産業革命の原因
第5章 アメリカ産業革命におけるドラマ
第6章 二十世紀末にみられた生産性上昇率の鈍化
第7章 なぜわれわれは成長をとり戻したのか
第8章 繁栄への挑戦
第9章 アメリカを成長させるために―挑戦と原理
第10章 アメリカを成長させるために―行動計画
第11章 なぜわれわれはそれをしようとしないのか
著者等紹介
マドリック,ジェフ[マドリック,ジェフ][Madrick,Jeff]
ニューヨーク在住。『ビジネスウィーク』誌の元経済担当編集者でNBCニュースのコメンテーターでもあった。『ニューヨークタイムズ』誌の「経済シーン」欄に毎月コラムを連載、『ニューヨーク・ブックレビュー』の常連寄稿者でもある。また『Challenge Magazine』誌の編集者であると同時に、Adjunct Professor of Humanities at Cooper Unionであり、ハーバード大学のショーレンスタインセンターのフェローでもある
上野正安[ウエノマサヤス]
1936年生まれ。札幌市出身。1960年東京大学教養学部アメリカ科卒。住友銀行入行後、コロンビア大学国際関係論大学院留学。1976年より同行カリフォルニア州現地法人総務部長、ニューヨーク支店副支店長、カナダ住友銀行頭取を経て1989年山之内製薬入社。同時にシャクリー・コーポレーション(サンフランシスコ)副社長。1996年山之内製薬常務取締役、日本シャクリー社長。現在、山之内製薬顧問
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