内容説明
図形の証明は、中学校数学の中で生徒が最も苦手とする学習内容の1つであり、教師にとっても最も指導が難しい内容の1つです。本書では、授業者の視点から、図形の証明指導における22の問題点とその対応策について考え、具体的な指導事例をあげながら、指導の工夫及び授業づくりについてまとめました。特に、生徒がつまずきやすいポイントに焦点を当て、実際に授業で使用したワークシートや生徒のノートなどを交えながら、指導の工夫の仕方を紹介しています。
目次
1 図形の証明指導を極めるために―22の問題点とその対応策(証明指導のねらい;証明指導上の22の問題点とその対応策)
2 図形の証明の準備期・導入期の指導を極める(証明の必要性を感じさせる;課題提示を工夫し、生徒の興味・関心を高める;条件に合う図を継時的にかかせる ほか)
3 図形の論証力を伸ばす指導を極める(操作や実験を通して、図形の性質を見つけさせる;観察や実測を通して、証明の必要性やよさに気付かせる;図形の性質の一覧表をつくり、活用させる ほか)
著者等紹介
楳木敏之[ウメキトシユキ]
1968年、宮崎県生まれ。熊本大学教育学部中学校教員養成課程数学科卒業後、兵庫教育大学大学院修士課程修了。熊本県内の公立中学校教諭、熊本市教育委員会指導主事を経て、現在、熊本市立北部中学校に勤務。熊本市数学教育研究会研究部長、学校心理士、臨床心理士、キャリアカウンセラーとして活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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