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内容説明
本書は、筆者と巡回先の先生・同僚の若手特別支援教育コーディネーター等との「対話」と、そこで話題になったことについての「解説」を中心に、話が進んでいきます。Lessonという形にして一話ごとに完結していますので、どこからお読みいただいてもかまいません。ただ、少しずつ理解を深められるように六つのステージを設定していますので、ステップアップを目指したいという方には、Stage1から読み進めていただくことをおすすめします。
目次
1 つまずきがある子への基礎対応
2 二次障害の背景と対応
3 つまずきがある子の輝かせ方
4 高校の特別支援教育・夜明け前
5 「特別支援教育あるある」の検証
6 個と集団の成長を考える
著者等紹介
川上康則[カワカミヤスノリ]
東京都立矢口特別支援学校主任教諭、臨床発達心理士、特別支援教育士SV。立教大学卒業。筑波大学大学院修了。NHK「ストレッチマン・ゴールド」番組委員、日本授業UD学会理事。障害のある子どもたちの指導に携わる一方で、特別支援学校や小学校への支援、講演活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mori
4
具体的な事例をもとに考え方や対応例の核になることが書かれた良書。特に、後半の「特別支援教育のあるある」「個と集団の成長を考える」の章がよかった。具体的ではあるが、現実的ではない支援の提案について警鐘を鳴らしている。また、最近一部でブームの学級経営の大切さにも言及。「気になる子を気にしすぎる子がいる。対象児だけを大切にするような学級経営は成立しない」と。筆者が特別支援学校教諭だということがうれしい。特別支援学校側からこのような考え方を提起する方は稀有。2018/12/09
こまめ
2
研修で紹介された本。「子どもの輝かせ方」とかタイトルはいかにもって感じ〜!!と思いながらも手にとって見てみると、具体例を挙げながら対応の仕方や捉え方が書かれていて分かりやすそうだったので購入。何か事が起こるともちろん個への対応にはなるけど、先手を打つなら、まずクラス、次に個別ってのは、授業にしても指導にしてもそうなのね、と納得。この本を知れたならあの研修も意味があったと思えるわ😌2021/01/19
U-Tchallenge
1
「特別支援教育」は、現在学校現場で広く浸透してきている、と感じている。「特別支援教育なんて必要ない」と、正面切って言う人はほぼいないだろう。しかし、広く浸透した弊害なのかもしれないが、「これをやれば特別支援教育」なんていう誤解も広く浸透してきている、と感じている。そんなことを丁寧に「違うんです、こう考えてみませんか」と、本書では語りかけてくれる。特別支援教育を一から学びたい者から特別支援教育を深めたい者まで網羅される内容となっている。だから、是非とも一読をおすすめしたい。2021/01/12