目次
第1章 国語教室の現状をどう捉えどう変えるか
第2章 なぜ、国語授業に「対話」が必要なのか
第3章 「対話」を生む国語授業デザイン
第4章 「対話」を生む授業環境づくり
第5章 「対話」につながる「オムニバス型授業」ユニット12
第6章 「対話」を生む活動中心の授業プラン24
著者等紹介
石川晋[イシカワシン]
1967年生まれ、北海道旭川市出身。1989年北海道教育大学旭川校卒業。2003年同修士課程修了。2009年河東郡上士幌町立上士幌中学校赴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぴーたん
4
言語活動でぜひ取り組んでみたいアイデアが目白押し。しかし、ただやるだけでは失敗するこの本の書評で何度も触れられているキモが”価値のインストラクション”先生たちはネタに飢えているので、こういう本から「やってみたい!」ネタを取り出しては、ただマネして失敗し、「うまくいかなかった、うちの生徒には合わない」と諦めがち。そうならないために、なぜ、これをするのかこれをすることにより何を得るのか「学びの価値をしっかり説明(インストラクション)しないと実践は失敗に終わる」と書かれています。ホントにその通りです!2012/06/20
ナナシ
3
【p76 今、より重要なのは、「価値のインストラクション」だ。先生の用意した流れの通りにやっていけばやがてわかるというのではなく、この学習方法、この学習内容、この教材が、なぜ学ぶ必要のあることなのか、それを学ぶことが、学習者にとって(学習者の人生にとって)どんな意義や意味があるのかを、本気で、出来る限りわかりやすく、学習者に「説明」するということになるだろう。 「学び」を、出来る限り本物、実質に近づけていくことに、教師が腐心しなければならない時代が来ていると考える。】 本当に大事。いまの現場で何ができる?2016/04/06
epitaph3
2
こんな国語授業は聞いたことがない。中学生でこんなに対話をするものなのか!どの子も本当は話をしたいのかもしれない。数あるアイデアの中で、最も気に入ったのは「合法的立ち歩き」である!この本は、国語以外にも使えるので、広まって欲しい。2013/07/20
シロクマぽよんぽ
1
中学校1~2年の言語活動に少し取り入れたら面白そうなアイディアはいくつかあった。ラーメン屋の色紙風の教室掲示、小説の登場人物なりきりインタビュー、小説のリライト、生徒が作成した意味調べクイズなど。ただ、対話を取り入れるねらいや下地作りをせず、何でもかんでも取り入れれば授業が改善するわけではないと思う。2024/07/07
U-Tchallenge
1
ずっと読みたいと思いつつ、なかなか手が伸びていなかった。そんな一冊を読み終えた。題名の通り、対話が生まれる言語活動についていくつも知ることができる内容となっている。それよりも、石川先生の対話を生み協同を生むための考えがについて多く紙面が割かれている。いくつもの言語活動は、その考え方とセットで提案されているものである。それを忘れてはいけない。また、一つひとつのことについて、関連書籍が紹介されている。とても誠実な構成になっている。また折を見て読み返すことだろう。2022/10/09