なぜ、あの子は無気力症になったのか―診断と治療のヒント

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  • サイズ A5判/ページ数 139p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784180173105
  • NDC分類 371.45
  • Cコード C3037

内容説明

偏差値が高い秀才間で競争すると最後は気力が勝負になるという。それほど気力は物事の成否を左右する。では、無気力という、人間が本来持っているはずの対極にあるものが現れるのか。臨床経験の豊富な著者が、事例を解説しながら診断と、生き方指導の極意を明示。

目次

第1部 子どもが無気力症になる交流障害とは(人間は“無気力”にはなり難い;気力の源泉としての情緒的安定感;無気力と親子の交流障害 ほか)
第2部 事例で見る無気力症の表れ方(気づかいのX君の反乱;家庭内暴力の三例;カウンセラーの「手紙作戦」 ほか)
第3部 どんな生き方指導がよいのか―メンターの役割と展望(「無気力症」の回復の手段;心理人間学的考察―共進社会に向けて;展望―臨床心理のベースにあるもの ほか)

著者等紹介

井上敏明[イノウエトシアキ]
臨床心理学博士。京都市生まれ。立命館大学大学院文学研究科哲学専攻(修士課程)修了。神戸海星女子学院大学・芦屋大学大学院等教授及び芦屋市教育委員、兵庫県青少年審議会委員、NHK(近畿)番組審議会委員など歴任。現在、六甲カウンセリング研究所、六甲アスペルガー研究所等の所長を、また、兵庫県警察本部、大阪音楽大学、兵庫県立神戸高等学校カウンセラーとしても活躍中。とりわけ、発達障害系の問題青少年の非行に関するコメンテーター及び刑事裁判法廷での心理鑑定はユニークで鋭く評価が高い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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る-さん

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様々な角度から「無気力」という状態について考察していて学ばされることが多かった。無気力にも色々ある。多角的な視点でクライアントに向かわねばならない大切さを思い知らされた。不登校を正当な防衛反応としての「遮断」として必要なプロセスだと説く著者の言葉は、現代でこそ注目に値するものである。不登校・ひきこもりに関心がある人にオススメの一冊2011/07/12

きざはし

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著者が提唱するのは薬物・遮断・絆づくり・希望という処方。無気力症は、何かしらの無理をしたことに起因する。寄り添い、休ませ、フリースクールなどで徐々に心のやり繰りを覚えていく。よくも悪くも学術書っぽくない(定量的でない)。2024/12/03

ちいノ助

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分かりやすい 学歴コンプレックスのある自分には当てはまるとこが散見された2018/06/29

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