内容説明
本書は、テレビゲームやインターネットなど身の回りに遊べるものがすぐ手に入る現代の子どもたちに、そこからでは伝わらない人間としての温かさと、人として何が大切かを伝えるものである。各教材は低・中・高学年別に、差別、いじめ、なかま、仕事などの人権問題を物語形式にし、子どもたちに分かりやすく理解できるように書かれている。たとえば、表題になっている「春駒」では、一生懸命に仕事をして生きている人々が知識と経験を語り合うことで、互いの生活が豊かになることに気づき、江戸時代から続く差別を乗り越えていく、ある村の様子が生き生きと描かれている。
目次
低学年の教材（おさるのタロー「さべつ」；トイレがないよ「なかま」；かいすいよく「しごと」 ほか）
中学年の教材（お姉ちゃんの結婚「差別」；青空祭り「女性差別」；クークポッポと干し柿「生活」 ほか）
高学年の教材（春駒「差別」；助手席の健二「仕事」；牛小屋の父ちゃん「差別」 ほか）
