内容説明
東アジアの安全保障情勢について防衛庁防衛研究所の執筆グループが研究者の立場から分析した年次報告。記述対象期間は、1997年9月から1998年8月末日までの1年間であるが、特に重要な事象については1999年12月までに起こったものも分析の対象としている。
目次
序章 東アジアこの1年
第1章 東アジアの安全保障(アジア通貨危機と安全保障;インドネシア政変とその影響;印パの核実験と核不拡散体制;北朝鮮のミサイル発射;ミサイル脅威への日本の対応策)
第2章 朝鮮半島(金大中政権の登場―韓国;新政権の対北・安全保障政策―韓国;金正日体制と軍―北朝鮮;「現代戦争」と「革命戦争」―北朝鮮;朝鮮半島をめぐる国際関係)
第3章 中国(政治の安定と経済の不安定;協調主義を軸とした対外関係;着実に進む国防建設;転換期を迎える台湾)
第4章 ロシア(一段と深刻化する国内情勢;「国家安全保障構想」の公表;存在感を目指す外交;進み始めた軍改革;建て直しを図る兵器産業)
第5章 米国の東アジアに対する安全保障政策(米国の軍事プレゼンスの動向;長期国防計画の在り方をめぐる論議;米中関係の進展;朝鮮半島安定化への努力;日米安全保障関係の進展)
資料編(東アジア動向年表;軍事交流;共同演習)