内容説明
殺す、盗む、だます。当然処罰する―感情にとっての常識。なにを犯罪とするか、どう処罰するか―理性にとっての常識。ひとの感情と理性が、どのように織りなされ、刑法ができあがっているか。
目次
「刑法」は、非常識のかたまり？
刑法は不完全？
刑法は強者の味方？
刑、ただ重きをもって貴しとせず
刑法の年齢
シンシンソウシツ、ジリベンベツノウリョク
「危ない」ときはどうする
「血も涙もない」人
泥棒から泥棒した
「被害者」はだれ？
外国での犯罪
言葉の意味はどこまでか
悪いことと約束事
罪刑法定主義
犯罪の「名前」
殺す気はなかった
それが人間だ
法は家庭に入らず
「オドシ」と「脅迫」
本人がいいといっている
まがまがしいもの、汚れたもの
「わざと」と「うっかり」
もういい加減にしよう
何があったの？
刑法は慎ましいもの
