内容説明
本書は、環境庁に設けられた「環境政策における経済的手法活用検討会」の報告書をまとめたものである。3つの数量モデルを用いて、炭素税ならびに他の政策手段(補助金や排出量取引)とのポリシー・ミックスの効果を、具体的に測定する。炭素税のみによるケースより、いくつかのポリシー・ミックスを考えることにより、必要な炭素排出量の削減が日本経済に与えるダメージを抑えつつ、スムーズに実現しうるシナリオを示した。
目次
第1章 環境政策における経済的手法の意義
第2章 「温暖化対策税」に関する国内の動向及び検討状況
第3章 諸外国における「温暖化対策税」導入の動向
第4章 「温暖化対策税」導入による環境保全効果と経済への影響についての試算
第5章 温暖化対策のための税の導入に向けて(第4章までの要約と結論)