出版社内容情報
宮中での喧嘩、他家の従者を撲殺、法皇に矢を射掛ける……藤原道長ら有名貴族の凶悪事件を暴き、平安の貴公子像の再考を迫る意欲作。優雅で上品な王朝貴族……それって本当?
宮中での喧嘩、他家の従者を撲殺、法皇に矢を射掛ける。拉致、監禁、襲撃もお手の物。加害者は?優美で教養高い貴公子?だった! 『源氏物語』には決して描かれなかった、御堂関白藤原道長ら有名貴族の不埒な悪行を、「賢人右府」こと藤原実資の日記『小右記』などから丹念に抽出した意欲作。
【貴公子たちの悪行の数々が半端ない!】
・宮中で蔵人と乱闘(中関白藤原道隆の孫)
・従者を殴り殺す(粟田関白藤原道兼の子息)
・しばしば強姦に助太刀する(御堂関白藤原道長の子息)
・法皇の従者を殺し、生首を持ち去る(内大臣藤原伊周) ほか
「平安貴族とは、こんなにも破廉恥な、野蛮きわまりない者たちだったのか。これまで思い描いてきた、直衣姿や狩衣姿も美々しく、歌を詠み、恋にうつつをぬかしていた貴公子淑女は、いったいどこへいってしまったの? これでもかと暴かれる衝撃的な出来事のオンパレードに、読者は目を丸くするにちがいない」――解説・諸田玲子氏
繁田 信一[シゲタ シンイチ]
著・文・その他
内容説明
宮中での喧嘩、他家の従者を撲殺、法皇に矢を射掛ける。拉致、監禁、襲撃もお手の物。加害者は“優美で教養高い貴公子”だった!御堂関白藤原道長ら有名貴族の不埒な悪行を、『小右記』などから丹念に抽出した意欲作。『源氏物語』には決して書かれなかった、王朝時代の貴公子像の再考を迫る。
目次
素行の悪い光源氏たち
中関白藤原道隆の孫、宮中で蔵人と取っ組み合う
粟田関白藤原道兼の子息、従者を殴り殺す
御堂関白藤原道長の子息、しばしば強姦に手を貸す
右大将藤原道綱、賀茂祭の見物に出て石を投げられる
内大臣藤原伊周、花山法皇の従者を殺して生首を持ち去る
宇治関白藤原頼通、桜の木をめぐって逆恨みで虐待する
法興院摂政藤原兼家の嫡流、平安京を破壊する
花山法皇、門前の通過を許さず
花山法皇の皇女、路上に屍骸を晒す
小一条院敦明親王、受領たちを袋叩きにする
式部卿宮敦明親王、拉致した受領に暴行を加える
三条天皇、宮中にて女房に殴られる
内裏女房、上東門院藤原彰子の従者と殴り合う
後冷泉天皇の乳母、前夫の後妻の家宅を襲撃する
在原業平、宇多天皇を宮中で投げ飛ばす
光源氏はどこへ?
著者等紹介
繁田信一[シゲタシンイチ]
1968(昭和43)年東京都生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程修了。現在、神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、東海大学文学部非常勤講師。専攻は歴史民俗資料学。王朝時代の天皇、貴族、庶民の姿を活写する著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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