文春学藝ライブラリー
日本の古代を読む

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  • サイズ 文庫判/ページ数 381p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784168130656
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0195

出版社内容情報

この国の成立ちの根幹をなす古代史。本居宣長、津田左右吉、亀井勝一郎など、碩学の論考を一冊にまとめたオリジナル・アンソロジー。万葉学者がみた古代史の本質



この国の成立ちの根幹をなす古代史。本居宣長、津田左右吉、亀井勝一郎など、碩学の論考を一冊にまとめたオリジナル・アンソロジー。

上野 誠[ウエノ マコト]

内容説明

本居宣長、津田左右吉、内藤湖南、折口信夫、亀井勝一郎など古今の碩学16人の論考を、気鋭の万葉学者が厳選。古代史を考える現代人の「最良&基本」の一冊!

目次

うひ山ぶみ(本居宣長)
『六国史』より「資料」(坂本太郎)
神代史の述作者及び作られた年代(津田左右吉)
邪馬台国問題の二、三の論点(井上光貞)
大化改新と奴隷制度(瀧川政次郎)
『律令』雑記(青木和夫)
天皇と「諸蕃」(石母田正)
上古の社会問題(三浦周行)
日本国民の文化的素質(内藤湖南)
日本古代文化(和辻哲郎)
神道(W・G・アストン)
日本仏教史序説(辻/善之助)
大和(林屋辰三郎)
万葉集の根柢(折口信夫)
古代文化の概観(西田/直二郎)
神と人との別れ(亀井勝一郎)

著者等紹介

本居宣長[モトオリノリナガ]
1730‐1801年。国学者。今日に至る古典注釈学の基礎を作った学者

津田左右吉[ツダソウキチ]
1873‐1961年。早稲田大学を中心に、広く東洋史、日本史を講じた

上野誠[ウエノマコト]
1960年、福岡生まれ。国学院大学大学院文学研究科博士課程満期退学。博士(文学)。奈良大学文学部教授。国際日本文化研究センター客員教授。第12回日本民俗学会研究奨励賞、第15回上代文学会賞、第7回角川財団学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

57
古代史家たちの揺るがない自信(378頁解説)。本居宣長「うひ山ぶみ」:学問は、飽きずに怠ることなく、努力することが大切(25頁)。和辻哲郎「日本古代文化」:学者の勤むべきは、万国万人の規範たるべき「道」を学ぶことになくてはならぬ(209頁)。明るい心と、穢い闇い心との対立が、上代人にとっては根本的な価値の差別であった(223頁)。2022/02/20

禿童子

5
本居宣長を始めとする古代史を論じた学者の古典的論文を万葉文学者・上野誠がセレクトした文集。編註が面白くて最後まで読み通せた。対象になる文献が魏志倭人伝、古事記、日本書紀、万葉集ぐらいしかない中で、日本の古代の姿を読み解こうとする学者の努力に敬意を表したい。明治以降の天皇制国家を主体とした歴史観の桎梏という限界の中で、徹底した史料批判の津田左右吉、史料の性質を丁寧に説明する坂本太郎の論文は私のような初心者の頼れる杖になる。邪馬台国の「方角は九州説、距離は大和説に有利」という井上光貞の論はコロンブスの卵。2016/08/26

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