文春学藝ライブラリー
鯨の話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 300p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784168130632
  • NDC分類 489.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

若き解剖学者がふとしたきっかけで鯨に魅せられ、本邦初の学問を体系化していく。戦後日本を代表する脳科学者が遺した鯨学の金字塔。

解剖学者が切り拓いた「鯨学」の金字塔

若き解剖学者がふとしたきっかけで鯨に魅せられ、本邦初の学問を体系化していく。戦後日本を代表する脳科学者が遺した鯨学の金字塔。

内容説明

“鯨を研究することが人間の医学の進歩にかなり大きな役目をもち得ると私は最初から信じていた”。日本解剖学の泰斗が二十代の若き日に、魅入られたクジラ。飽くなき自然への探求心を武器に、本邦初の本格的研究に踏み出していく―不朽のサイエンス・エッセイ。

目次

鯨の研究
シーボルトと日本の鯨
鯨の話
クジラの後あしについて
鯨をおそうシャチの話
金華山の沖にて
ひと昔とふた昔まえ
スカンジナヴィア鯨めぐり
ガンジス河にクジラを追う―淡水鯨スウスウを求めて

著者等紹介

小川鼎三[オガワテイゾウ]
1901(明治34)年―1984(昭和59)年。解剖学者・医史学者。東京帝国大学医学部卒業。東北帝大助教授をへて母校東京帝大の助教授・教授、順天堂大教授を歴任。脳の比較解剖学的研究や医学史研究で知られた。1951年学士院賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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マウンテンゴリラ

3
学問としての厳密さを疎かにすること無く、一般読者向けの科学エッセイとしても楽しめる。そこに今日を象徴するかのように言われる高度専門化、蛸壺化されたものとは異なる、学問の意義深さを感じることが出来た。また、今日のように、明確な根拠もなく何となく一般化された価値観によって、特別な親近感を抱かせるのでもない。あくまでも人間とは全く異質なものとして鯨類を客観的に分析、分類しており、このような読者に媚びない権威を示しているところに、より信頼感を増すことが出来た。→(2)2016/08/26

マメラッティ

1
研究職の方で、決して面白く読ませようとはしてないだろうし、結構なチンプンカンプンな話なのだが、なんでか面白い。帯とか後書きに書いてある通り、著者の熱意が伝わるのですかね。2016/06/28

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