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内容説明
町の“決まり”を破ったことから少女の日常は徐々に壊れていき、ついに禁断の白線を跨いでしまう―。綾里けいしの贈る背筋も凍る『猫ノ手ノ子』のほか、榊一郎の『ヴァーティカル』、田尾典丈の『こびとのげえむや』などWEB掲載作品に、人気の彼女とペアの肝試しの夜に最凶の恐怖を味わう舞阪洸の『肝試しの夜に、二人は』、竹岡葉月『アイノサイノウ』、新鋭・西野吾郎の『幽霊トンネル』の書き下ろしを加えた全6篇で贈る、夏の夜のラノベホラー第1弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
21
ファミ通文庫の作家達が描く真夏のホラーアンソロジー短編集。町の決まりを破って周りから虐げられていた朋花は、町の決まりを平気で無視し町中から忌避されるチヒロと出会う…(綾里けいし「猫ノ手ノ子」)。平凡な自分が学校一の美人である浄美原清香に何故か肝試しに誘われ…(舞阪洸「肝試しの夜、二人は」)。ヒキコモリの僕が外に出られない理由は、一羽の鳥…(榊一郎「ヴァーティカル〜頭上の悪魔〜」)。ゲーム会社で働く俺は童話の「こびとのくつや」の如く夜眠っている間仕事が進むようになり…(田尾典丈「こびとのげえむや」)。→2013/08/17
ろき
8
綾里さん目当てで購入。「猫ノ手ノ子」一番怖かったです。グロい…。さすが綾里さん。むしろトリでもよかったかも?田舎のああいう雰囲気は怖いです。ねっとりとした怖さでした。「肝試しの夜に、二人は」秘密はなんだったんだろう?「ヴァーティカル」説明が難しかった。すこし外いくのこわい。「こびとのげえむや」これも可愛いくせに怖かった。「幽霊トンネル」最後は笑ってたけど一番ホラーっぽい。「アイノサイノウ」予想してたけど、ヤンデレでした。2012/10/07
椎名
7
ホラーに馴染みがないか、書き慣れていない人が多い印象。しかしそれだけラノベ界でホラーをメインとした作品が少ないということで、そんなジャンルを題材としたアンソロジー(短編集)を刊行するというのは非常に面白い試みだと思います。これを機に、作家、読者共に、ホラーに興味を持つ人が増えたら嬉しいですね。でもこれだけ言わせてください。何故甲田学人を呼ばなかった!2012/07/31
彼方
6
色んな作家のホラー6篇が収録されたアンソロジー。SF的な「ヴァーティカル~」と「こびとのげえむや」が特に面白かったです、ホラーかと言われるとあまりな気がしますが…。グロ系な意味では「猫ノ手ノ子」は中々、展開早くて勿体無い…チヒロはいい子だと思いますね…。「肝試し~」「幽霊トンネル」は過程のシチュをやりたかっただけでオチが微妙。「アイノサイノウ」は男の方もいきなりキスしたりちょっとヤバイ気も、皮肉ってるのかな。イラストは表紙は雰囲気あるものの全体的に萌え系すぎてちょっと残念、思ってたより楽しめた一冊でした。2015/11/04
ゴローさん
6
アンソロジーと言う事で色々な著者さん自身の持ち味が出てて面白かったです。自分は特に「猫ノ手ノ子」がお気に入りです。不気味な雰囲気とグロテスクな描写が良いですし、人と人じゃ無いモノとの絆に泣いてしまいました。しかし最初の作品がすごい良かったので他の作品がちょっと…でも「肝試しの夜に、二人は」はそこそこ良かったです。彼女の秘密が明かされなかった時はえええええと思いましたが、逆に謎のままの方が怖いですし…2012/09/07
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