文春学藝ライブラリー<br> 「小さきもの」の思想

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文春学藝ライブラリー
「小さきもの」の思想

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  • サイズ 文庫判/ページ数 415p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784168130113
  • NDC分類 380.4
  • Cコード C0195

出版社内容情報

『遊動論 柳田国男と山人』(文春新書)で画期的な柳田論を展開した思想家が、柳田思想の核心を精選し、解題をそえたオリジナル版。

文春新書『遊動論 柳田国男と山人』によって、画期的な柳田論を提示した、柄谷行人が選び、解題を付した、まったく新しいアンソロジー。
柳田の「可能性の中心」がくっきりと浮かび上がります。
柳田を読むなら、この一冊。『遊動論』の必読のサブテキストです。

「柳田国男の仕事は、一言でいえば、近代の発展の中で急速に廃れ忘れられていくものを記録することであった。(……)柳田はこのような仕事を、たんに学者としてではなく、詩人、官僚、ジャーナリストとして現実に深くコミットする中で成し遂げた。(……)本書は、柳田のそのような生涯を展望できるように編集されている」(「はじめに」より)

主な収録作品は次のとおりです。
第一章 文学と柳田国男:柳田国男自伝/文学の思い出 抄 『故郷七十年』より
第二章 山の人生:幻覚の実験 『妖怪談義』より/幽冥談/九州南部地方の民風/遠野物語 抄/山の人生 抄/山人考 『山の人生』より/山民の生活
第三章 島の人生:島の話 抄 『青年と学問』より/南島研究の現状 抄 『青年と学問』より/島々の話 その四 抄 『島の人生』より/豆手帖から
第四章 「大正デモクラシー」を担う:ジュネーブの思い出/政党と階級意識/七月一日から愈々排日法の実施につき
第五章 民俗学=史学の方法:実験の史学 抄/単独立証法 『国史と民俗学』より
第六章 日本の歴史:親方子方 抄/労働『郷土生活の研究法』より/親分割拠『明治大正史世相篇』より/聟入考 抄 『婚姻の話』より/家の話
/第七章 小さき者と言語:子供と言葉/童児と昔 抄 『小さき者の声』より/キミ・ボク問題 『少年と国語』より/知ラナイワ 『毎日の言葉』より/昔話と伝統と神話 抄 『口承文芸史考』より/嗚滸の文学 抄 『不幸なる芸術』より
第八章 死者との交通:神道私見 抄/日本の祭 抄/先祖の話 抄

内容説明

柳田国男は詩人、官僚、ジャーナリスト、民俗学者と移動と試行錯誤を続けながら、生涯にわたって、資本と国家を乗り越える「来たるべき社会」を追究していた。その「可能性の中心」がくっきりと浮かび上がる、まったく新しいアンソロジー。

目次

第1章 文学と柳田国男
第2章 山の人生
第3章 島の人生
第4章 「大正デモクラシー」を担う
第5章 民俗学=史学の方法
第6章 日本の歴史
第7章 小さき者と言語
第8章 死者との交通

著者等紹介

柳田国男[ヤナギタクニオ]
1875年、兵庫県生まれ。1900年、東京帝国大学法科大学政治科を卒業し、農商務省に入省。法制局参事官、宮内書記官、内閣書記官、貴族院書記官長などを歴任。日本民俗学の礎を築く厖大な研究を残し、その文業は民俗学にとどまらず、歴史学、文化人類学、宗教学、小説など、今もなお、多大な影響を与えている。62年没

柄谷行人[カラタニコウジン]
1941年、兵庫県生まれ。哲学者。69年、「“意識”と“自然”―漱石試論」でデビュー。文芸批評から出発しながらも、マルクス、カントなどを論じ、その枠に収まらない根源的思考を展開してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

17
社会主義の理想の実行さるる椎葉村(・点、67頁)。信州などはずいぶん急傾斜の山が桑畠になっており、明治から焼畑、切替畑のよほどの面積が常畠になった(120頁)。2014/11/30

roughfractus02

6
『遊動論』の執筆時に編者は柳田のアンソロジーを依頼され、山人を捨てて常民へ焦点を移し、自身の韓国併合関与の隠蔽から南島に日本の起源を見たという著者への従来の批判を覆す一冊を編んだという。文学者から農政官僚へ、さらに国連委員から民俗学者へそのレッテルは変わるが、一貫して歩いて調査する対象は各地の習俗を物語る「小さきもの」だったと本書は教える。本書を読むと、帝国主義化する国家に抗するように、著者が小さなものに多様さを保持した小国家のビジョンを仄めかす時、狩猟採集民である山人の移動する共同体モデルが垣間見える。2025/03/07

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