出版社内容情報
黒沢、小津、溝口はもちろんのこと、戦前の巨匠から宮崎駿、森田芳光まで、ベスト作品、監督、女優、男優が一堂に会す、ファン待望の書!
目次
映画好き372人が選んだベスト150はこれだ!(監督は黒沢明、女優は原節子、男優は阪東妻三郎が、それぞれベストワン!)
座談会 日本映画への熱き思いを語りつくす
ベスト150作品を一挙封切!
ジャンル別マイベストを選ぶ
たったひとりでベスト100選出に挑戦する!
監督・女優・男優ベストテン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カブトムシ
25
「日本映画ベスト150」という本は、随分古い本(1989年)ですが、作家の井上ひさしを紹介すべく本棚から取り出してみました。大アンケートの順位がメインですが、余興の様なかたちで、井上ひさしが一人でベスト100を選んでいます。彼は大変な読書家でもありましたが、同時に映画通でもありました。この人の代表作は、「モッキンポット師の後始末」「吉里吉里人」など別にあり、特に後者は、2500枚の大作で一大ベストセラーとなりました。なんと「人間合格」も書いています。たまたま最近この本を調べたので、紹介することにしました。
ばりぼー
23
1989年刊。好きな作品①七人の侍②東京物語③生きる④羅生門⑤浮雲⑥飢餓海峡⑦二十四の瞳⑧無法松の一生⑨幕末太陽伝⑩人情紙風船。好きな監督①黒澤明②小津安二郎③溝口健二。好きな女優①原節子②吉永小百合③高峰秀子。好きな男優①阪東妻三郎②高倉健③笠智衆。井上ひさし氏がたったひとりでベスト100選出に挑戦、「『X本だけ選べというのは酷だ。コレもアレも落ちる』と不平を申し立てるのは根本的に間違っていることに気付いた。10本選べば11本目が気になる。100本選べば101本目に申し訳ない。これが地獄の正体なのだ。」2020/03/05
カブトムシ
17
映画好き370人へのアンケートでは、黒澤明は、1位の「七人の侍」3位の「生きる」4位の「羅生門」がベスト10に入っている。たった一人のベスト100選出をした井上ひさし(作家)は、1位の「七人の侍」2位の「天国と地獄」3 位の「生きる」5位の「姿三四郎」6位の「わが青春に悔いなし」とベスト10の中に5本も入れている。井上ひさしは、黒澤明びいきだったことが分かる。彼は「七人の侍」では、「30回は観た。でもあと20回は観て死にたい」とコメントしている。彼は夏目漱石の「坊っちゃん」も「100回以上読んだ」という。
神在月
9
大昔に買った本。邦画を観るときの指針のひとつにしている。観た作品はチェックしている。ベスト50で観てないのは5本くらいだけになった。ベスト30だと全て観ている。自慢か!(笑)各界の人たちが選んでいるマイベストテンが面白い。自分と感性の近い人を探したり、へぇ、この人の好みってこんなだったんだ~っとかの意外性が楽しかったりする。2020/05/03
柴多知彦@cinema365
1
90年代から映画を見始めたので文春文庫ビジュアル版『戦後生まれが選ぶ洋画ベスト100』は文字通り教科書だった。 本書は同じレーベルの日本映画版。古い邦画には疎いので(古い洋画だって詳しくないが)いろいろと啓蒙された。ちなみに89年刊行なので150位中の最新作は『となりのトトロ』(88)。 2022/06/28
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