出版社内容情報
ナチス・ドイツの敗勢は日とともに明らかとなった。ヒットラーは自殺し、残る二人のアドルフの対決する時が来た……全五巻完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiro
74
全5巻を二日で読んだ。これだけ入り込んで一気に読んだ漫画は、今までなかった。「アドルフに告ぐ」の意味が最後にわかるが、やはりプロットが完全にできていたから付けられる題名だと思う。一人目のアドルフ、ヒトラーの死、そして終戦ですべてが終わると思っていたが、その後再会や新しい命の誕生があっても、この物語は終わらず、悲しいがアドルフ・カウフマンとアドルフ・カミルの戦いが続ていく。ストーリー展開だけでなく、緻密な絵もすばらしく、あらためて手塚治虫の凄さを感じた作品だった。2015/08/01
momogaga
36
読メ開始以前の既読本。ドイツ敗戦、しかし、新たな戦火が。#イスラエル建国 #パレスチナ解放戦線
AICHAN
33
再読。カウフマンは帰国し神戸の母親のもとに行く。そこにいた峠に驚くカウフマン。カウフマンはまた自分の想い人エリザをカミルに獲られたことに怒り、エリザを誘い出し犯す。ベルリンは陥落しヒトラーは自殺する。日本も連合国に敗戦する。カミルはユダヤ人悲願のイスラエル建国にすべてを捧げ、カウフマンはナチス残党狩りから逃れながらパレスチナ解放戦線に身を投じる。2人のアドルフの対決のときが迫る。2021/11/28
Lee Dragon
25
なかなかヘビーな作品であった。望んでいた結末ではなかったが読了感がある。ヒトラーは自身にユダヤの血が入っていることを宣言を出してから知ったのであろうか。2019/04/06
りえこ
22
ついに読み終わりました。日本も終戦しました。峠さんの、耳がきこえなくなってしまってから、説明が大変だなーとつい気になってしまう。戦争は、いまでも続いているし、歴史的な事に弱い私は、こういうところから少しずつ、人種問題や戦争について考えるきっかけになればなと思いました。2015/06/03