出版社内容情報
ひとはなぜ傷つけあうのだろう。
どうしてなのですか。先生──。
一人の武士の遺骸が河岸で発見された。
殺されたのは村塾の教師・梶与五郎。
村塾とは、武士、町人、農民が一緒に勉強する、郷学と言われる場。
与五郎は貧しい子どもに自分の弁当を与えて、いつも自分はお腹を鳴らしているような男だった。
しかし、無惨な遺体で発見された後、なぜか急に梶にまつわる悪い噂がささやかれるようになり、汚名を着せられてしまう。
恩師の死は、本当に不面目なものだったのか?
かつての教え子、日坂藩士の筒井恭平は、死の真相を探るべく鵜ノ島藩に決死の潜入を試みる。
胸震わせる傑作時代小説! 解説・江上剛
「先生がよく言っておられたことを覚えているか」
「なんだ」
「桃栗三年、柿八年──」
「柚子は九年で花が咲く、か」
「梨の大馬鹿十八年とも言われたぞ」 ──本文より
【目次】
内容説明
一人の武士の遺骸が河岸で発見された。殺されたのは村塾の教師・梶与五郎。与五郎は貧しい子どもに自分の弁当を与えて、いつも自分はお腹を鳴らしているような男だったが、死後、急に悪い噂が囁かれるようになった。かつての教え子、日坂藩士の筒井恭平は、恩師の死の真相を探るべく隣藩に決死の潜入を試みる。胸震わせる傑作時代小説。
著者等紹介
葉室麟[ハムロリン]
1951年北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年『乾山晩愁』で第29回歴史文学賞を受賞し作家デビュー。2007年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞、2012年『蜩ノ記』で第146回直木賞、2016年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で第20回司馬遼太郎賞を受賞。2017年12月23日、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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