文春文庫<br> 永遠と横道世之介〈下〉

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文春文庫
永遠と横道世之介〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167925161
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

『国宝』をはじめ、数々の名作を世に送り出してきた著者による、もう一つの代表作「横道世之介」シリーズの三作目。
「ドーミー吉祥寺の南」に暮らす横道世之介、39歳。
世之介を慕う後輩カメラマンのエバには人生上の重大事が起き、下宿仲間の谷尻くんはどうやらカフェ店員に恋をしているらしい。図々しくて、お人好し、調子がよくて、だけどなんだかいい奴で、いつもみんなの近くで笑ってる。そんな世之介はもちろん誰のことも放っておけず、あれやこれやと世話を焼く。
少しずつ変わっていく周囲を全力で支えようと奮闘する世之介のもとにも、小さな変化が訪れては、やっぱり最愛の人を何度でも思い出している。

死ぬときは、いっぱい笑って、いっぱい働いて、いっぱいサボって、そんでもっていっぱい生きたなーって思いたい。
光に満ちた、“なんでもない一日”みたいな男の物語。
(本書からお読みいただいてもお楽しみいただけます。)


【目次】

内容説明

ついに雑誌連載の仕事を掴んだカメラマン・横道世之介。いとおしくめぐる季節の中で、下宿仲間の大学生はカフェ店員に一目惚れ、後輩の恋人は新しい命を授かった。少しずつ変化する周囲を全力で支えんとしながら、世之介は最愛の人を何度でも思い出す。映画界にも愛された、いくつもの”なんでもない一日”の物語、堂々完結!

著者等紹介

吉田修一[ヨシダシュウイチ]
1968年生まれ。長崎市出身。法政大学経営学部卒業。97年、「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞。2002年、『パレード』で第15回山本周五郎賞、「パーク・ライフ」で第127回芥川賞、2007年、『悪人』で第61回毎日出版文化賞と第34回大佛次郎賞、2010年、『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞、2019年、『国宝』で2018年度芸術選奨文部科学大臣賞、第14回中央公論文芸賞を受賞。同作は2025年には映画化され大ベストセラーとなり、第7回野間出版文化賞を受賞。2023年、『ミス・サンシャイン』で第29回島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Kanonlicht

72
この世で一番大切なことを問われれば「リラックス」と答え、周囲の人たちからは「なんでもない一日のような人」と評される世之介。シリーズを追ってきた読者はすでに彼の行く末を知ってはいるけれど、それでもこうしてごくありふれた彼らの日常を読みたいと思うのは、世之介という人間から何かを受け取った人たちの反応に自分を重ねるからかもしれない。「その人がいた世界といなかった世界では何かが違う、それが一人の人間が生きたってこと」というある人の言葉が心に残った。2026/06/26

nuit@積読消化中

50
大好きな横道世之介シリーズ。下巻からもうずっと涙腺が…わかってるんだけど、読み終えたくない。このまま永遠に続いてほしい。本当は50歳、60歳、80歳の横道世之介や、ドーミーの皆んなの普通、それが幸せという日常を読み続けていたい。こんなキラキラ眩しい青春が羨ましい。映画化はもう高良健吾さんで!期待してます。2026/09/12

niisun

44
“いとおしい”という感慨を強く抱かせてくれる物語。横道世之介の物語は“なんでもない一日”をいとおしいと思える人には、きっと沁みる小説だと思う。私も読み終わるのが惜しかった。「頼りないし、お調子者だし、聖人君子なんかじゃない。でも、そばにいると、ほっとした」。意外と誰の周りにも居そう。でも、失わなってみないと気が付けない。そんな人間。人生の時間には誰かのために使う分、みんな少しずつ多めにもらってるような気がするという世之介の言葉は印象的。同じようなセリフ、津川記久子さんの『水車小屋のネネ』でも見たなぁ。2026/08/03

すしな

43
079-26.世之介なき世界で彼の存在が他者へ受け継がれていく過程を描いた作品だと感じました。特に印象的だったのは、難産の中で両親が「生まれてほしい」「周りを幸せにしてほしい」と願う場面で、世之介の優しさの源がこの祈りにあることが静かに示されていました。また、名付け親としてエバの娘に「とわ(永遠)」という名を贈る手紙は、彼自身が受け継いだ思いを次の世代へ手渡す瞬間として胸に残りました。十五年後の人々の姿には、世之介の精神が確かに伝播し、永遠として広がっていくテーマが美しく結晶していたと感じました。2026/09/30

カブ

39
大きな仕事を掴んだ横道世之介。下宿「ドーミー吉祥寺の南」で暮らす個性豊かな住人たちとの、なんて事ない1日1日が愛おしい。世之介を愛した人々、世之介に愛された沢山の人々全てがキラキラしてる。また、ページを捲れば世之介に会えるよね。何度も読み返したいシリーズ完結。2026/07/07

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