出版社内容情報
【目次】
内容説明
東京・新宿の定時制高校に通う、年齢も境遇もバラバラの生徒たち。教師の藤竹に誘われ科学部の一員となった彼らは時にすれ違いながら「火星のクレーター」を再現する実験にぶつかっていく。明かりの灯る夜の教室で科学に打ち込むうち、やがて小さな奇跡が―。直木賞作家が描く、NHKドラマで話題の青春小説!
著者等紹介
伊与原新[イヨハラシン]
1972年大阪生れ。神戸大学理学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科で地球惑星科学を専攻。博士課程修了後、大学勤務を経て、2010年、『お台場アイランドベイビー』で横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー。19年、『月まで三キロ』で新田次郎文学賞、25年、『藍を継ぐ海』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥
82
(2026-40)文庫化されたので再読。「知ってますか?火星の夕焼けは青いんですよ」理科教員藤竹のその言葉から始まった科学部。ディスクレシアの柳田、元町工場の社長長嶺、日比ハーフのアンジェラ、いじめによる不登校だった佳純、皆それぞれの理由で一度は学ぶことを諦め、再びこの定時制高校に入学した学生達。火星のクレーターの謎を解き明かすという大きなテーマに挑戦し、試行錯誤の中で学んでいく。伊与原さんの小説の中では、この作品が一番好きだ。巻末では辻村深月さんとの直木賞対談も楽しめる。文庫本はこういうのも面白い。2026/03/20
タツ フカガワ
66
新宿の定時制高校に通うのは10代から70代まで年代はさまざま。境遇も抱える悩みも違う生徒ら4人が担任の藤竹に誘われて科学部に入り、火星のクレーター再現に挑む7話の短編連作。科学のロマンが人生の新たな一歩を踏み出すきっかけになるという伊与原節が全開。最終話の「教室は宇宙をわたる」もよかったが、火星探査機のエピソードが泣ける「オポチュニティの轍」が印象深い一編でした。2026/04/11
クプクプ
66
面白かったです。私は今は、日本語の文章に一番興味を持っていますが、若い頃は、科学が好きでした。研究者崩れで、定時制高校の講師になった藤竹が、科学部を作り、自分が目をつけた生徒を科学部に勧誘します。それが生徒のためではなく、自分の研究のため、という表現が残酷でリアルでした。また、藤竹が比較的、裕福な家庭で育ったというのも現実的に感じ、恐かったです。学校で、惑星の衝突によるクレーターを作る実験をする内容でしたが、近頃、火星の研究が進んでいることを知り、意外性があって興味深い、と感じました。2026/04/10
カブ
38
面白かったぁ~。定時制高校の科学部のお話。実験の様子などちょっと難しいところもあるけど、年齢も境遇もバラバラな生徒たちの物語にグイグイ引き込まれた。おすすめです。2026/03/20
mayu
34
定時制高校×科学。定時制高校の科学部が舞台。気になってた作品の文庫化だったけど、やぁ〜めっちゃ良かった!!年齢も境遇もそれぞれに違う生徒たちは抱える事情もさまざまで読んでいて何度も胸が熱くなって涙が溢れる。伊与原さんの小説を読むと科学をわかりやすく描いてくれてありがとうございます!!という気持ちになる。章のタイトルになっている"オプチュニティの轍"は検索して実際に写真見ちゃうよね。原作を読んでからドラマを観ようと思っていたので、ドラマも楽しみ。科学部の生徒たちに勇気と感動をもらえる一冊だった。2026/03/17
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