文春文庫<br> 螢草

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167924676
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

16歳の菜々が奉公に上がった風早家には、身分の分け隔てなく接してくれる主の市之進、優しい奥様の佐知と二人の可愛い子供たちが居た。
そそっかしいが、とことん真っすぐな性格の菜々は、失敗しながらも風早家に精一杯尽くしていく。

実は、菜々は武家の出。藩内の不正を明らかにしようとした父が切腹に追い込まれた後、出自を隠し母方の実家に身を寄せていた。

やがて佐知は結核で亡くなり、藩内の不正を正そうとする市之進も卑劣な謀略に嵌められる。
黒幕は無念の死を遂げた父の仇だった。
風早家の幼き二人の子を守るため菜々は孤軍奮闘し、一世一代の大勝負にでる──。
NHKのBS時代劇でドラマ化(清原果耶さん主演)されている痛快な時代エンターテインメント!



菜々は、風早家の皆に幸せでいてほしいという思いだけで動く。
そのためなら武家の出の自分が野菜売りをすることも、
質屋にいくことも、なんなら刀を人に向けることも、
まったく厭わないのである。

──解説より 大矢博子(書評家)



【目次】

内容説明

十六歳で風早家に奉公に出た菜々はそそっかしいが、とことん真っすぐな性格。清廉な主人・市之進と病弱だが優しい奥方を慕い、二人の幼子に囲まれ、幸せな日々を送っていた。だが、市之進が謀略に嵌められ、黒幕は無念の死を遂げた父の仇でもあることが明らかに。菜々は孤軍奮闘、一世一代の大勝負に出る。

著者等紹介

葉室麟[ハムロリン]
1951年北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年『乾山晩愁』で第29回歴史文学賞を受賞し作家デビュー。2007年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞、2012年『蜩ノ記』で第146回直木賞、2016年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で第20回司馬遼太郎賞を受賞。2017年12月23日、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

LaVieHeart

8
今更ながらではあるけれど、葉室麟ファンになりそうな一冊。解説にもある通り、ラノベのようなRPG調の展開が読みやすく、続きが気になり一気読み。ただし本家ラノベのように黙っていても幸運が舞い込んでくるワケではない。しっかりと自分の芯を持ち、苦労をも厭わず邁進する言動が幸運を呼び込むあたりがガッツリ時代小説である。菜々はもちろん、だんご兵衛さん、死神先生、お骨さん、駱駝親分、佐知様、市之進様。。。登場人物皆の言葉が、現代社会の多くが忘れ去ってしまった人としての大切な物を思い起こさせ、心を震わせる作品であった。2026/02/07

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