出版社内容情報
【言葉と色彩の、極上の織りもの】
手仕事なくしては、一日も生きられない――
人間国宝にして『一色一生』(大佛次郎賞受賞)などの著書で知られる
染織家・志村ふくみの名随筆が、単行本刊行から20年以上の時を経て、
待望の文庫化?
文庫版では、志村ふくみが京都・嵯峨野の工房で機織りをしている貴重なショットから、桜の枝(植物染料)で糸を染めていく行程まで、数多の撮りおろしの写真を堂々追加!
可愛らしく綺麗な小裂(こぎれ)、植物染料で染まった美しい糸、オリジナル機織り機など、カラー4色の写真ページ、必見です。
平凡な主婦が31歳のときに染織の世界に飛び込み、
日夜を忘れて仕事に没頭する日々を送っていた。
糸を植物染料で染めていたある日、風と光の中で新しい色が誕生した瞬間に巡り合う。
失敗を繰り返しながらも道を切り拓き、紬織の第一人者、人間国宝に。
植物が与えてくれる自然の恩恵、“母なる色”について綴る名随筆。
解説・田中優子(法政大学名誉教授、同大学江戸東京研究センター特任教授)
【目次】
内容説明
平凡な主婦が31歳の時に染織の世界に飛び込み、日夜を忘れて仕事に没頭する日々を送っていた。糸を植物染料で染めていたある日、風と光の中で新しい色が誕生した瞬間に巡り合う。失敗を繰り返しながらも道を切り拓き、紬織の第一人者、人間国宝に。植物が与えてくれる自然の恩恵、“母なる色”について綴る名随筆。
目次
一章 母なる色(一片の残闕より;出会い ほか)
二章 山の手帖(山の手帖―緑の壺とおはぐろ;山の手帖―ある時 ほか)
三章 手は考える(手は考える;苦海の桜 ほか)
四章 詩篇(神の火花の小さな一点;雪間川 ほか)
五章 旅の始まりはまぼろし(旅の始まりはまぼろし;フェルメールの旅 ほか)
著者等紹介
志村ふくみ[シムラフクミ]
大正13(1924)年滋賀県近江八幡市生まれ。文化学院卒。紬織の重要無形文化財保持者(人間国宝)、文化功労者。昭和30年より織物、植物染料の研究を始める。32年日本伝統工芸展に初出品し入選。34年日本工芸会正会員になる。58年エッセイ集『一色一生』で大佛次郎賞受賞。59年衣服研究振興会の衣服文化賞受賞、61年紫綬褒章受章。平成26年京都賞受賞、27年文化勲章受章。伝統工芸の世界で紬織の芸術的価値を高めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



