文春文庫<br> ハンチバック

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文春文庫
ハンチバック

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  • サイズ 文庫判/ページ数 144p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167924256
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

【2025全米図書賞・翻訳文学部門】ロングリストに日本人作家として唯一選出!

25の国と地域で翻訳決定。話題沸騰の芥川賞受賞作がついに文庫化。

「私の身体は生きるために壊れてきた。」

井沢釈華の背骨は、右肺を押し潰すかたちで極度に湾曲している。
両親が遺したグループホームの十畳の自室から釈華は、有名私大の通信課程に通い、しがないコタツ記事を書いては収入の全額を寄付し、18禁TL小説をサイトに投稿し、零細アカウントで「生まれ変わったら高級娼婦になりたい」と呟く。
ある日、グループホームのヘルパー・田中に、そのアカウントを知られていることが発覚し――。


【文庫版の特徴】
・ルビを大幅に増やしました。
・著者が執筆にあたり大きな影響を受けたと語る『凜として灯る』の著者・荒井裕樹氏との往復書簡「世界にとっての異物になってやりたい」(「文學界」2023年8月号)は、大変話題となりましたが、今回新たな書簡を特別付録として追加し、全文を巻末に収録しました。





【目次】

内容説明

井沢釈華の背骨は極度に湾曲している。グループホームの一室から彼女は大学の通信課程で学び、18禁TL小説をサイトに投稿、SNSの裏垢アカウントで「生まれ変わったら高級娼婦になりたい」と呟く。ある日男性ヘルパーの田中に、呟きを見られていたことが発覚する。圧倒的迫力で話題を席巻した、デビュー作にして芥川賞受賞作。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

83
文庫になっていたんですね。早速購入しました。すごい小説です。驚いた。とても嫌らしい物語だけど、なんだか咀嚼しやすさも感じます。嫌らしいというのは行為ではなく。人間の心の部分です。2025/11/15

よっち

35
身体の障害を抱える井沢釈華の鬱屈と心の叫びから、身体の痛みと社会の視線を鋭く描いた物語。両親が遺したグループホームの十畳の自室から、有名私大の通信課程に通い、しがないコタツ記事を書いては収入の全額を寄付、18禁TL小説をサイトに投稿し、零細アカウントで呟く日々。冗談交じりに語る言葉には社会の価値観や女性の生きづらさへの鋭い皮肉だけでなく、彼女の孤独や社会との摩擦も垣間見える中、障害や社会的な枠組みに囚われずに生きることの難しさと、それでも自分らしく在ろうとする強さにはなかなか鮮烈なインパクトがありました。2025/11/04

ふたし

32
強者であることと弱者であることは、相対的なこと、したがって、一人の人間が、ときには強者になり、ときには弱者になり得るということ、巻末の往復書簡で気づかされた、よく考えたら当然のことではあるのだけれど。2026/02/25

Kerberos

26
この小説を読んでドストエフスキーの『貧しき人々』冒頭のエピグラフを思い出した。それは次のような内容だ。  「いやはや、世間の小説家たちときたら、困ったものだ!何か有益な、気持ちのいい、心を楽しませるような物を書くどころか、ただもう地下の秘密を洗いざらいほじくりだすばかりではないか!…(中略)読みだすと…ついなんとなく考えこんでしまって ― あげくの果てに、ありとあらゆる妄想がわいてくる。(以下略)」  閉口したのは略語の多用である。ハプバ、インセル、プチプラ、ノンケ、モブレ…おかげで語彙がずいぶん増えた2025/12/12

やまはるか

25
 朝日新聞に載った長い寄稿文がきっかけで読むことに。先天性の重度障害ミオチュブラー・ミオパチーの主人公が、親が娘のために残したグループホームでヘルパーなどの介助を受けて生活する。筋力が弱いため脊椎が真っすぐ維持できずせむし状の姿勢になる。「せむし」にハンチバックのルビが振られている。呼吸も移動も自力で出来ない壊れやすく危うい肉体と自由で強靭な精神。作者の芥川賞の授賞式の映像と重なって超リアルだった。2025/11/11

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