出版社内容情報
【目次】
内容説明
雨の中、母親の後ろで新宗教のパンフレットを配るセーラー服姿のルカ。彼女は教団の“天使組”に選ばれたという。それは、54歳の教祖の3人目の妻候補になったことを意味し…。偽聖人と親のエゴに振り回される女子高生を、マコトとタカシが救う!表題作のほか3篇を収録。時代の先を突っ走るIWGP第19弾。
著者等紹介
石田衣良[イシダイラ]
1960年、東京生まれ。成蹊大学経済学部卒業。広告制作会社を経てフリーランスのコピーライターに。97年、「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。生き生きとした語り口と現在を映し出すエッジの鋭さが高い評価を受けた。受賞作に3篇を加えた『池袋ウエストゲートパーク』(文春文庫)でデビュー。2003年、『4TEEN』(新潮文庫)で直木賞を受賞。06年、『眠れぬ真珠』(新潮文庫)で島清恋愛文学賞、13年、『北斗 ある殺人者の回心』(集英社文庫)で中央公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
94
石田さんの「池袋ウエストゲートパーク」シリーズの19作目の文庫本が出たのでさっそく読みました。最近の犯罪について似たような話が4つ収められていてそれに対しての主人公とGボーイズのヘッドが解決してすっきりさせてくれます。ウイスキーバブル、タレントの情報を流す話、年寄りから金を奪う話、宗教法人がらみとよくネタをうまく使っています。2025/09/05
バナナカプチーノ
7
毎年文庫化されるたびに楽しみに読んでます。今回も、行き過ぎた推し活の背景に潜む闇、宗教2世など現代をうまく切り取ったテーマを扱っていて、かつ読みやすく楽しい短編ばかりでさすがの石田さんでした。2025/09/16
へい
6
ハードカバーで読んだ時に解説をカルト問題に詳しい人、できれば鈴木エイトさんに書いてほしいなと思っていたら本当にエイトさんが解説を書かれていて嬉しかった。そして期待を超えた解説になっていて安心した。再読だったはずなのに、どうしてもこども食堂の話になってしまうと涙が出てしまう。なんだかんだで最後はキングが悪役を退治してしまうという流れは水戸黄門的なところもあるけれどこれは様式美なので、いつまでもこうあってほしい。推し活なる言葉が流行しているけれどなんでもビズネス化すれば、お金の流れは発生してしまうよな。2025/09/09
山田
6
もう19冊目!?という驚きはさておき。いつまでも色褪せない作品でいてほしいけど、時事ネタを扱っている以上、色褪せていくのは仕方ないわけで。個人的にはサルにもう一度登場して欲しいなぁ。2025/09/13
南無猫mmtrk
3
この時期のお約束 秋の読書は、IWGPから2025/09/03
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