内容説明
豊後相良藩二万石の御徒士組・金杉惣三郎は、国許に家族を残し14年ぶりに江戸入りした。特別な絆を持つ藩主・斎木高玖の密命により、藩の存亡をかけて切支丹本の行方を探る惣三郎を公私にわたる苦難が襲う。ふぬけと呼ばれつつ独り鍛えた剣で藩も家族も守り抜く。新しい剣豪を描く伝説の時代小説デビュー作を決定版で復刊。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』をはじめ、滞在経験を活かしてスペインをテーマにした作品を発表。99年、時代小説に転向。「密命」シリーズを皮切りに次々と作品を発表して高い評価を受け、〈文庫書き下ろし時代小説〉という新たなジャンルを確立する。2018年、菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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