内容説明
真夏の源氏山公園でガラス工芸家・野中重之が撲殺体で発見された。十年前に理由も告げず鎌倉を去った野中の身辺を元哉と亜澄が調べると、関係者それぞれが隠しごとをしていて…。慈悲深く真面目一徹の工芸家が辿った数奇な運命と隠された真実に、幼馴染刑事コンビが迫る。鎌倉文化人の愛憎渦巻く事件を追うシリーズ第6弾!
著者等紹介
鳴神響一[ナルカミキョウイチ]
1962年東京都生まれ。中央大学法学部卒。2014年に『私が愛したサムライの娘』で第6回角川春樹小説賞を受賞しデビューする。同作で15年に第3回野村胡堂文学賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっしー
27
前回限りかと思っていた女性二人がまたまた登場。彼女達が出てくると、亜澄の性格が悪くなるし、読んでいる側としてもイライラしか募らないのでしんどいです。事件に微妙に関与しているのも、何だかな…。吉川の態度がどっちつかず(というか、そもそも恋愛に発展したいと思ってるかも微妙ですが…)なのも悪いのかな。事件よりも女達の面倒なやり取りが頭に残ってしまいました。2025/06/22
rosetta
26
★★✮☆☆何冊か読んでいる軽〜いシリーズ。鎌倉案内と専門知識(今回は硝子工芸、工芸学校の全国的な繋がりとか)が読みどころで、ミステリーとしては他愛もなく登場人物の心がまるで納得できない。特に女同士の鞘当は読書の邪魔にしかならない。源氏山公園で撲殺された硝子工芸家はかつては鎌倉の文化勲章レベルの工芸家の弟子で、その娘を奪って逃げたとされていた…それにしても工芸作家として食っていくのは大変だし、鎌倉市内だけでもこんなに工房がたくさんあったら過当競争だろう(笑)2025/01/22
☆Ruy
23
ガラス工芸家の殺人事件。みんなすれ違い。切ない。沙也香の性格の悪さが苦手。英美里も大人しそうだけど今回も捜査の邪魔になってるし。今後何か事件を起こしそうで心配。女3人と元哉はどうなる? 亜澄の英美里と沙也香に対する態度もどうかと思うけれど、この二人の女も明らかに元哉に女を使って良いように利用してる。たち悪い。亜澄は今後、捜査に関してこの二人が何かしらの問題になるのを予感して元哉に対して親しげにしてくるのを阻止してるのかな?この二人が出るとストーリーが入って来ない。亜澄と元哉の攻防だけで十分。2025/03/10
み
18
さくさくと♪亜澄さん、素直じゃないね。彼が鈍いのも。2025/04/14
マカ
10
シリーズ第6弾。前作で元哉と知り合った女性2人が再び登場し、亜澄と沙也香のバトルがまたもや勃発。事件捜査にも読む側にも邪魔でしかないんですけど・・・事件はというとガラス工房内の弟子同士での一方的な嫉妬のせい。それで陥れたっていずれは自分にも何かしら返ってくると思うけどね。2025/06/16