出版社内容情報
「俺は、なぜ死んだんだろう?」
幽霊になっても小説を書き続ける響と、唯一彼のことが視える古物商の類。怪異を呼び寄せがちな二人の穏やかで少し不思議な日常は、ある人物によって狂わされる。さらに、響自身にも不穏な変化が生じてきて……。響はなぜ死んだのか。なぜ成仏できずにいるのか? 全ての真相が明らかになる、ホラーシリーズ待望の解決篇が登場!
====主な登場人物====
長月響(ながつき・きょう)
作家。自分の死因がわからない幽霊だが、今も執筆の仕事を続けている。
御蔵坂類(みくらざか・るい)
古道具屋「美蔵堂」の店主で、響の友人。霊感があり、響のことが視える。
内容説明
幽霊になっても小説を書き続ける響と、唯一彼のことが視える古物商の類。怪異を呼び寄せがちな二人の穏やかで少し不思議な日常は、ある人物によって狂わされる。さらに、響自身にも不穏な変化が生じてきて…。響はなぜ死んだのか。なぜ成仏できずにいるのか?全ての真相が明らかになる、ホラーシリーズ待望の解決篇が登場!
著者等紹介
彩藤アザミ[サイドウアザミ]
1989年岩手県生まれ。岩手大学教育学部芸術文化課程卒業。2014年、『サナキの森』で第1回新潮ミステリー大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
30
幽霊になっても小説を書き続ける長月響と、唯一彼が視える古物商の御蔵坂類。怪異を呼び寄せがちな二人の穏やかで少し不思議な日常がある人物によって狂わされる第2弾。乱心した男が取り憑いた匣の真相、響が見かけた女の生霊の事情、半身だけ見えていた女、回したらおかしなものが現れる砂時計、コンビニ前の五歳児、真冬の幽霊、類の声をした知らない人、あるはずのないサイン本、そして思い出した死ぬ前の話。自分が自分でなくなっていくような、矛盾した想いに囚われて負の想いに引きずられて、それでも消えてくれない業が印象的な物語でした。2024/10/09
rosetta
28
★★★☆☆シリーズ3作目だけどこれが初読みの作家さん。シリーズ物には数字振っておいて欲しいなぁ。幽霊になった作家と、いわく付きの物を集める霊が見える古物商の話2024/12/24
イシカミハサミ
16
謎が明かされる後編。 前半はほっこりした話も多かったけれど、 後半はホラーのテイストも強め。 タイトルに相応しい真相。 終わっている物語ではあったけれど、 それでも先を示してくれる物語だった。2024/11/15
えつ
11
わーーーーーーーー!!!!!なるほど!そういうことか!そういう意味があったのね。わ、こりゃやられたわ。うまいなー。響と類は相変わらず最高のコンビで大好き。真相もさ、こういう風に繋がるのねー?って感じで読んでいて気持ち良かった。一応、この2巻が解決編だから、これ以上、続編とか出ないのかな?!まだまだ続きが読みたいなー!2025/01/18
スプリント
8
結末はなんとなく予想ができたが話の持って行き方がうまくて引き込まれる。2024/11/25