内容説明
体が不自由になった許婚との結婚を反対され他家に嫁いだ女を、男は想い続ける―表題作「たば風」ほか、夫との離縁を目論む女が息子に課された難題に奮闘する「恋文」、松前藩主の正室に仕えるべく集められた娘らの青春「血脈桜」など、江戸後期から明治初期にかけ蝦夷地で生命を燃焼させた男女を描く傑作六編。
著者等紹介
宇江佐真理[ウエザマリ]
昭和24(1949)年、北海道函館市生まれ。函館大谷女子短期大学を卒業。平成7(1995)年「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞し作家デビュー。受賞作を含む連作集『幻の声 髪結い伊三次捕物余話』で一躍注目を集める。12年『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、13年には『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞。また『幻の声』などで6度にわたり直木賞候補にあげられた。27年11月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しげ
44
幕末と御一新以降の蝦夷、松前藩に関わり時代に翻弄される人々を描いた時代小説(短編集)、宇江佐さんの地元北海道を扱った作品は 同郷も相まって、つい気持ちが入ってしまいます。広い北海道、冬の厳しい自然環境… 先日も雪でバス運休、JR不通、飛行機も欠航です。子供の頃から自然に逆らえない事を知る道民としては「慌てず騒がず外に出ず」となります。産業衰退、人手不足の昨今… JR北海道は国鉄に戻して欲しいと感じてしまう。 作品に登場した函館「血脈桜」は車で観に行きたいと思います。2026/02/21
rokoroko
20
大河ドラマべらぼうで松前藩が出てきたので宇江佐氏の本検索。短編集。松前藩の武士や家族の物語。たば風とは霊魂が吹かせる悪い風だそうだ。時代が変わり松前藩だけでなく江戸から明治に変わる時は大きな変化に嘲ろうされた人々がたくさんいたのだろう。2025/06/21
マツユキ
14
幕末から明治にかけての蝦夷、松前藩に因んだ短編集。熟年離婚とか(『恋文』)、藩主の奥方の護衛役の村娘たちとか(『血脈桜』)、見世物に出演する武家の娘とか(『黒百合』)、時代・歴史小説に詳しいわけじゃないけど、珍しい。地の文に読みづらさを感じましたが、方言もあり、セリフが生き生きとしていて、かっこいい。時代に翻弄されながら、自分を持って生きる男女の姿に感動しました。2024/02/22
やむやむ
3
宇江佐ファンを公言しながら、この本は初読みでした💦。蝦夷拾遺、と、サブタイトルが付いているように、江戸も末期から明治初期の松前藩の下級藩士やその妻達が激動の時代をひっそりと、しかし時には命を懸けて生きていった物語。あとがきに「たば風」という言葉の解釈について、本文中の説明と学者の論文が異なることを(あとがきで)読者にお伝え出来てホッとした、と宇江佐真理さんが謝辞と共に書かれていて、そのあとがきから数年の後には宇江佐さんもこの世を去られたのだと思うと、それぞれの物語のように切ない思いになった。2025/08/23
ほうじ
0
「恋文」、もの凄い綺麗な一編だった。表題作も良い。2025/03/01
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