出版社内容情報
始めは深川、次に神田の床屋で身元不明の首無し遺体が発見された。客とみられるが、どちらも床屋のあるじは行方が知れず、江戸の瓦版屋は大騒ぎ。続いて霊岸島の海産物問屋でろくろっ首騒動が。「しばらく首がらみの事件が続く」。南町奉行・根岸肥前守の勘は的中し、女の首と狸の胴体が見つかって――。かつて「銕蔵(てつぞう)」と言う名で無頼な暮らしをしていた根岸とどうやら因縁があるらしい、怪異「首騒動」に根岸と仲間たちが挑みます。
内容説明
始めは深川、次に神田の床屋で身元不明の首無し遺体が見つかった。どちらも床屋のあるじは行方が知れず、江戸の瓦版屋は大騒ぎ。続いて霊岸島の海産物問屋でろくろっ首騒動が。「しばらく首がらみの事件が続く」。南町奉行・根岸肥前守の勘は的中、女の首と狸の胴体が見つかって…。江戸を襲う怪異「首騒動」の謎に迫る。
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年、福島県生まれ。立教大学法学部卒。93年、『黒牛と妖怪』で第17回歴史文学賞を受賞。2002年に、第1回北東文芸賞を受賞。15年に「耳袋秘帖」シリーズで、第4回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。15年『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雅
44
ろくろ首の謎はアッサリでしたが、首無し死体の謎は興味深く読めました。2023/12/21
ひさか
24
2023年5月文春文庫刊。書き下ろし。陰惨で気味の悪い事件が多い南町奉行シリーズ6作目。根岸肥前守の謎解きというか、解決があざやか。ラストの女郎蜘蛛の刺青を背負ったまさゑのシーンが映える。2023/06/19
Kira
23
図書館本。シリーズ第六弾。首なし遺体にろくろ首、女の首に狸の胴体という、江戸の首騒動が描かれる。探索をするのはおなじみのメンバーたちだが、坂巻弥三郎が名前だけ出てきて懐かしかった。坂巻にも、また登場してもらいたい。2023/07/18
イシカミハサミ
14
あやかしがタイトルに冠されたシリーズとしては、 原点回帰的な1冊。 ろくろ首の噂を起点に、 首にまつわる異変が続いていく。 その先にある大きな悪意と根岸肥前守の過去とのつながり。2024/03/12
一五
12
よっ。根岸六人衆!に、プッ。しかし皆探索が進まず浮かぬ顔。 素敵な生首の見せ方 おいおい なにやってんの。 根岸が久しぶりに左腕まくりあげた所は おぉ2023/11/05