出版社内容情報
稀代の陰陽師・安倍晴明が様々な怪異に挑む「陰陽師」シリーズ。著者による傑作短編に加え、新進気鋭の作家4人が新たな「陰陽師」の物語を紡いでいく。右耳に妖が棲む女房、墓を荒らす奇妙な童、さらには時代を超えて室町の法師陰陽師や、戦乱の世を憂うキリシタン陰陽師も登場。怖くて美しい「陰陽師」の世界が凝縮した一冊。(解説・細谷正充)
収録作品
・露子姫が見つけた不思議な烏毛虫は、食べれば食べるほど大きくなり…(夢枕獏「むしめづる姫」)
・信子姫に仕える、耳のいい女房。彼女は右耳には虫が棲んでいて…(蝉谷めぐ実「耳穴の虫」)
・鳥辺野で騒ぎを起こす少年は、博雅の腕を欲していた。その理由は?(谷津矢車「博雅、鳥辺野で葉二を奏でること」)
・足利義教の時代。法師陰陽師の兄弟が、蘆屋道満の式神に出会う(上田早夕里「井戸と、一つ火」)
・戦国大名・細川幽斎とキリシタン陰陽師が、「連歌」をもって妖に挑む(武川佑「遠輪廻」)
・晴明たちが出会った不思議な少年は、唐の国からやってきた「??」だった(夢枕獏「??太子」)
内容説明
稀代の陰陽師・安倍晴明が様々な怪異に挑む「陰陽師」シリーズ。著者による傑作短編に加え、新進気鋭の作家4人が新たな「陰陽師」の物語を紡ぐ。右耳に妖が棲む女房、墓を荒らす奇妙な童、さらには室町の法師陰陽師や、戦乱の世を憂うキリシタン陰陽師も登場。怖くて美しい「陰陽師」の世界が凝縮した一冊。
著者等紹介
夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年、神奈川県生まれ。1977年、「奇想天外」誌に「カエルの死」が掲載されデビュー。『上弦の月を喰べる獅子』で、1989年に第10回日本SF大賞を受賞。『神々の山嶺』で、1998年に第11回柴田錬三郎賞を受賞。『大江戸釣客伝』で、2011年に第39回泉鏡花文学賞、第5回舟橋聖一文学賞、翌年に第46回吉川英治文学賞を受賞。2017年に第65回菊池寛賞を受賞
蝉谷めぐ実[セミタニメグミ]
1992年、大阪府生まれ。2020年『化け者心中』で第11回小説野性時代新人賞を受賞し、デビュー。2021年に同作で第10回日本歴史時代作家協会賞新人賞、第27回中山義秀文学賞を受賞
谷津矢車[ヤツヤグルマ]
1986年、東京都生まれ。2012年「蒲生の記」で第18回歴史群像大賞優秀賞受賞。2013年『洛中洛外画狂伝 狩野永徳』でデビュー
上田早夕里[ウエダサユリ]
1964年、兵庫県生まれ。2003年『火星ダーク・バラード』で第4回小松左京賞を受賞し、デビュー。2011年『華竜の宮』で第32回日本SF大賞を受賞。SF以外のジャンルも執筆し、幅広い創作活動を行っている
武川佑[タケカワユウ]
1981年、神奈川県生まれ。2016年「鬼惑い」で第1回決戦!小説大賞奨励賞を受賞。2017年『虎の牙』でデビュー。2018年、同作で第7回歴史時代作家クラブ賞新人賞を受賞。2021年『千里をゆけ くじ引き将軍と隻腕女』で、第10回歴史時代作家協会賞作品賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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