出版社内容情報
邱挺峰[キュウテイホウ]
著・文・その他
藤原 由希[フジワラ ユキ]
翻訳
内容説明
感染爆発の謎の鍵を握る男、ウェンズデイ。世界に隠然たる影響力を持つ秘密結社“辰星會”。いくつもの謎に導かれて世界をめぐる私は、徐々に2043年の“大消滅”の真相と、ふたたび起ころうとしているパンデミックの陰謀を知ることになる。いま注目を浴びる華文エンタテインメント界に新たに登場した近未来SFスリラー大作。
著者等紹介
邱挺峰[キュウテイホウ]
1969年、台北市生まれ。イギリスのリーズ大学で修士号を取得後、広告代理店、多国籍企業、コンサルティング会社に勤務。現在は設計士としてさまざまな建築計画に携わる。国際的な業務を通じて得た見聞を活かし、2018年、『拡散 大消滅2043』で作家デビューを果たす。トラベルライター、フードライターとしても多くのメディアに寄稿している
藤原由希[フジワラユキ]
神奈川大学外国語学部中国語学科卒業。映像、出版翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mc6ρ助
12
これもある意味とんでもSFかも知れないワイン絶滅・陰謀・蘊蓄小説。ワインの銘柄なんてとんとわからぬ下戸の爺さまには蘊蓄の10%も響かないのがもったいないけれど、この世界を我が物顔に扱う秘密結社の爺さんたちがワイン業界を支配するつもりが一人の天才に右往左往させられる姿を見るのは痛快ではあったことよ。酒に強くて女性にモテる主人公に共感できないのは爺さまの僻目のせいに違いない。2022/12/05
みさこ
1
読み切ったが疲れた。そしてやっぱりもやもやが残る…2023/04/07
たこい☆きよし
1
SFファン向けに一言で言えば「秘密に鰐について」ならぬ「秘密のワインについて」だった(笑)。一般読者向けには、ソムリエレベルのワイン知識をバックグラウンドにした『神の雫』+『ダヴィンチコード』という方がわかりやすいかもしれない。とはいえ、ワインを愛するあまりビールをディスるのは、ビール屋的には、ちょっとなんだかなあ…(笑)。あと、著者も解説者も分析化学と感性科学的にはやや楽観的だ。その点は香気研究者としてちょっともやっとした。いろいろあるけど、ワイン蘊蓄のディティールを楽しむ近未来小説として楽しく読めた。2023/04/05