出版社内容情報
赤い博物館こと犯罪資料館に勤める緋色冴子が、過去の事件の遺留品や資料を元に、未解決事件に挑むシリーズ第二弾。文庫オリジナル。
内容説明
未解決事件などの捜査書類を収蔵する通称“赤い博物館”の館長・緋色冴子。遺留品や手掛りを元に、ずば抜けた推理力で事件を幾つも解決してきた。ある日、部下の寺田から相談されたのは、26年前に起きた奇妙な誘拐事件。犯人と目されたのはその子の親だったようで―表題作他、予測不可能なミステリ全5編。
著者等紹介
大山誠一郎[オオヤマセイイチロウ]
1971年、埼玉県生まれ。京都大学在学中、推理小説研究会に所属。サークル在籍中は「犯人当て」の名手として知られた。2002年、短編「彼女がペイシェンスを殺すはずがない」でデビュー。2012年の短編集『密室蒐集家』で第13回本格ミステリ大賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんたろー
161
シリーズ第二弾も前作同様に、館長・緋色冴子が部下・寺田聡を使って事件を洗い直して推理するが、冴子が館外へ足を運ぶパターンがプラスされて面白さが増した5つの短編集。作者らしい高いロジックが特徴的で、ミステリを手軽に楽しめるのが嬉しい。どの話も「そうくるか」と納得させられる伏線&回収の妙があるのが良く、特に表題作は「お見事!」と言える切れ味。ドラマ性には欠ける部分もあるが、推理に重きを置いた作品ゆえ、期待する方が野暮かも…とは言え、冴子&聡の過去も交えたドラマチックな長編を書いて欲しいと思うのは私の我儘(笑)2022/05/24
ベイマックス
126
表題を含む、5作の短編集。シリーズ二作目。楽しく読ませて頂きました。思い込みや先入観って怖い。ただ、解明することが、人の幸せかというと疑問も…。そこも、雪女たるゆえんなのか?◎シリーズを重ねるごとに、緋色冴子の性格構築のエピソードや、寺田との血の通った言動が垣間見えたりするのか否かも楽しみ。2022/01/23
ma-bo
97
最新作を図書館で予約待ち中。シリーズ物だったので先日第1作を読了済。続いて第2弾。事件の様々な証拠品や捜査資料を事件から一定期間経過したのちに保管する場所【通称赤い博物館】。館長緋色冴子(謎多きキャリア)が、寺田聡(元捜査一課)と未解決や時効が成立してしまった事件の資料を読みこみ違和感から新しい視点、洞察力で解決に導く。第1弾では緋色は出かける事はなく安楽椅子探偵的だったが、今作では寺田と共に関係者の元へ足を運んでいる。前作で匂わせていたいた緋色の過去に関しては今作では触れず。短編で読みやすい。次も期待!2026/03/20
stobe1904
95
【赤い博物館シリーズ】前作の『赤い博物館』がとても面白かったので、迷わず手にしたミステリ連作集。資料や遺留品を元に未解決事件を解く構図はこれまでと同じだが、緋色警視が現場に出向くシーンが多いのが特徴。WhyとWhoの謎解きなのだが、5作品ともミステリとしてのクオリティが高く、巧みなミスリードと抜群の切れ味を堪能させていただいた。次作がいつ読めるかわからないが、文句なく必読リスト入り。★★★★★2022/03/18
aquamarine
87
シリーズ二冊目。犯罪資料館の館長・緋色冴子が安楽椅子探偵として、元捜査一課刑事の寺田聡を手足として未解決事件に挑む…のだが今回は冴子が共に聞き込みに出向くという点で前作とはちょっと違っている。だがその違いなどほとんど気になることなく相変わらず冴子の目の付け所や論理展開は素晴らしい。連作の形で進むが、どれも見えている事件を解決するというより見えていないところにあった真の事件を暴き出す鋭さと美しさがある。どれも良かったが、印象深いのは「死を十で割る」のホワイダニット、「孤独な容疑者」のラストの寒気。2022/03/06




