文春文庫<br> ダンシング・マザー

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文春文庫
ダンシング・マザー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 291p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167918019
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

久留米生まれの逸子はダンスホールの華だが、結婚を機に運命が暗転。ロングセラー『ファザーファッカー』を母視点で綴る痛切な小説。

内容説明

戦前に久留米で生まれた逸子。手先が器用な彼女は縫い上げた衣装を身に纏い、地元のダンスホールの華となる。そこで知り合った男と一緒にダンス講師になることを夢見て長崎へ行くが、結婚を機に運命は暗転する。『ファザーファッカー』の著者が、母親の視点から、娘への性虐待を黙認する女の人生を綴った渾身作。

著者等紹介

内田春菊[ウチダシュンギク]
1959年長崎生まれ。ウェイトレス、クラブ歌手、ホステスなどを経て、84年に漫画家デビュー。性的な事柄を包み隠さず描く作風で、漫画や小説を執筆、女性漫画家の新しい時代を拓く。87年の『南くんの恋人』は発表から30年以上を経てなお、漫画史上に残る傑作として、世界的な人気を得ている。93年発表の初めての小説『ファザーファッカー』が大ベストセラーとなり、漫画『私たちは繁殖している』と合わせて、Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。2018年大腸がんとの日々を描いた『がんまんが』を発表、話題を呼ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tycho

1
こんな世界がまだまだある事を知っている。時代に殺されてきた女性の姿を、そして頭のおかしな男の姿を苦しくなりながら不快感のなか読み終えた。そんななか生きてきた静子はどうやって生き抜いたのか、畏怖の念さえ抱く。2022/04/19

メグ

0
ちょっとショックが大きかった。男の言うことを聞くしかしない、反抗しない母親が信じられなかったし、馬鹿すぎる父親、子供みたいな父親も読んでいてイライラした。 怖い話でした。ひどい話なのに、あまり深刻に描かれていない感じが読んでて救いになるような不思議な読後感でした。

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